土用の語源について

「土用」は、元々「土旺どおう(王)用事ようじ」と言い、この「旺(王)」と「事」が省略されたものとされています。


「土旺用事」は、「土の気がさかんになり事を用うる」と読みます。


ここでの「用」には「はたらき」という意味がありますから、土の気がもっとも働く期間を指しています。びっくり


そして「王」には「大きく伸びる」といった意味があり、「旺」は「日の光が盛んに四方に放たれるさま」を意味しているそうです。


他に、「土旺(王)が日本に伝わってから発音がなまって「どよう」になったため、「用」という漢字があてはめられて「土用」になったという説もあります。



土用の期間中にしてはいけない事?

土用の期間中は、陰陽道において土を司る神とされる「土公神どくじん」が支配すると言われていました。


この事から土用の期間中に土を動かすこと

具体的には

・造作(家を建てること)
・修造(つくろい直すこと・修理・修復)
・柱立(家の建築で、初めて柱をたてること)
・礎を置くこと(礎は柱の下に置く土台です)
・井戸掘り
・壁塗り

などが、いっさいとされています。

まだ井戸を利用していた(旧暦)時代の話ですが、特に秋は「土公が井戸に在り」と言われて、井戸掘りや井戸替えが出来なかったそうですショボーン
※井戸替え:井戸の水を全てくみ出して中を掃除すること

当時の人にとって井戸替えは欠かすことのできない重要な作業でした。


それに、上記にあるような仕事をする人にとっても1年の内で約1/5の期間は何もすることが出来ないのでは、商売も上がったりだった事は言わずと・・・でしょう。

そんなことから、土用の期間中に設けられたのが間日まびです。

土用の間日は、、
・春土用:巳・午・酉の日
・夏土用:卯・辰・申の日
・秋土用:未・酉・亥の日
・冬土用:寅・卯・巳の日
となっています。

これらの日は、文殊菩薩の計らいにより、全ての土公神が清涼山に集められるため、土を動かしても何も起こらない(祟りが無い)とされました指差し

【2022年の土用と間日】
冬土用 1/25(寅)1/26(卯)1/28(巳)
春土用 4/22(巳) 4/23(午) 4/26(酉) 5/4(巳)
夏土用 7/25(卯)7/26(辰)7/30(申)
8/6(卯)
秋土用 10/21(未)10/23(酉)
10/25(亥)11/2(未)
11/4(酉)11/6(亥)


【2023年の土用と間日】
冬土用 1/20(寅)1/21(卯)1/23(巳)
2/1(寅)2/2(卯)
春土用 4/17(巳)4/18(午)4/21(酉)4/29(巳)4/30(午)5/3(酉)
夏土用 7/20(卯)7/21(辰)7/25(申)
8/1(卯)8/2(辰)8/6(申)
秋土用 10/28(未)10/30(酉)11/1(亥)



以上です♡