


それまでは今と逆で「一日の始まりはお昼の正午から」と考える人も多かったらしい?
このルールは2世紀ごろに活躍したカリスマ天文学者のプトレマイオスが提唱したものです。
※古代ギリシャを代表する天文学者でオリオン座など48の星座を広めた人物
天文学者の主な仕事は夜から朝にかけての天体観測なわけです
その最中に真夜中に日付が変わってしまうと、連続する星の動きを昨日の星の動きと今日の星の動きという風に無理やり分割する事になってとても面倒くさい事に。
このように観測途中に記録の表記が変わってややこしい事にならない為にもプトレマイオスは日付の切り替わるタイミングを天体観測の邪魔にならない昼間にしようと決定
昼間活動する大抵の人にとってはお昼に日付が変わる方が面倒くさいですもんね。
そこで多くの人々は「一日の始まりは日の出から」「一日の始まりは夜寝ている間」といった具合にそれぞれの地域で独自のルールを採用して生活。
中でも現代と同じで真夜中に日付が変わるというルールは割と多くの人が採用していたものだったとか・・
このようにして一般の人が使う「常用時」と天文学者が使う「天文時」
2つの時間ルールが二重で存在する状態が長く続く事になります。
1917年にあるクレームがきっかけで時間ルールに大きな変化が起こる事に。
航海暦は星がいつどこにあるのか?などの情報が掲載された本です。
航海士たちはこのデータブックと実測した星の位置をもとに自分たちの艦の位置や進路などを決める重要な任に就いていたわけですね。
天文学者が作ったという事はつまり航海暦は天文時を使って書かれているわけです。
普段航海士たちが使っている真夜中に日付が変わる常用時とは異なる時間ルール。
これら2つの時間ルールが存在するせいで航海士たちは非常に面倒くさい変換を行わなくてはいけないハメに。
そこで場面は切り替わり、1922年に開かれた第1回国際天文学連合総会の舞台へ。
天文学者と艦長の間で時間ルールの統一について話し合いが行われました。
答えは「却下」という天文学者の冷たい返答。
1917年から5年に及んだ「日付がいつ変わるか?」問題はプトレマイオスの時代から脈々と続く伝統を守りたい天文学者側の強い抵抗もあってなかなか解決の糸口が見つからず。
最終的には航海士たちのクレームに折れる形で「我々、天文学者の知性を持ってすれば変更に対応するのは余裕だろう」という割と上から目線というか大人な対応をした天文学者たちが譲歩して常用時を統一ルールにする事に決定。
あとは天文学者側はあくまで少数派で、多数派の意見に従うのは理屈に合っているという冷静な判断もあったようですが。
コチラが結論⇩
一日の始まりが真夜中なのは死にそうになった航海士がクレームをつけたから
でした。
解説は明石市立天文科学館の井上毅館長。
面白い経緯があるんだね
如何でしたか? 雑学でした♪
またこの一年宜しくお願いします♡
Happyで進め
またね♡