クラシックには、闇夜の白い雲と電信柱がよく似合う。

クモは暗闇を静かに渡って行く。


見上げながら歩くと、

電線は空を切るただの線ではなく、

ぬるりと動くアニメーションとなり、

空に主旋律を作り出す。


電信柱は力強いアクセントとなり、

時折、高い雲間に姿を現す飛行機はライトを点滅させ、

新しいリズムを加える。


その様が

オーケストラやバイオリンやピアノの音にシンクロする時、

鳥肌をたたせるほどの感動を

音楽は私に与える。