観たい映画が続いていたのですが、この作品で一区切りです。

 

以前、”はりぼて”を観て気になっていた

 

 

五百旗頭幸男監督が手掛けた最新作

 

”裸のムラ”

 

 

 

を観に行きました。今回、出かけた映画館は以前から憧れのあった

熊本市のDenkikanです。

 

作品は福岡では翌週、佐賀では年末に公開が予定されているものの、今年に入ってまだ熊本市内への出かけが無くて、街の空気にも味わいたかったので良い機会でした。

 

 

受付に向かうと、コーヒーの香りが心地よく良い雰囲気でした。

 

昼食が長引いたので予告編が始まっていていたものの、本編には何とか間に合いました。

 

さて映画の内容についてはネタバレもあるので詳しくは控えますが、石川県知事と周辺、バックパッカーを用いて起業した家族、国際結婚してモスクを管理する家族を中心に取り上げていて、実は序盤はそのつながりが見えず、短時間寝落ちしてしまいましたが、その後は節々のシーンで立て続けに考えさせられて、とても深い作品でした。

 

石川県は特に、知事が多選することで多くの影響を受けているのがよく分かったのですが、実は意外だったのが、前知事の谷本氏が初当選の頃は今でいう野党系の推薦を受けて自民系は別の候補者を立てていたことでした。正直、当初は野党系でも、やがて自民系になっていく地方の首長を何人も思い浮かんだので、そういう意味でも闇が深そうで、表向きには見えてなくてもちょっとした仕草でそれが浮き彫りにしていく点は、それこそ監督の洞察力は半端ないとも思ったところです。一つ例を挙げると、新製品のパンの紹介をする場面での当時の谷本知事の仕草が、直後のシーンとの繋がりでとても的を射ていました。

 

配信でも改めて観たいと思います。全編を通してだけでなく、気になるシーンを繰り返し見て考えることも出来そうです。

 

Denkikanは心地よいスクリーンでした。機会があれば、また出かけたいと思います。