∠逐電

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不定期に小説を書いて行きます。
ポケモン好きです。

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 comicoってアプリ知ってます?

縦スクロール型のマンガが読めるアプリで。

PCサイトもあるから、一応リンク貼っておきますね。


http://www.comico.jp/


で、comicoで新しく、ノベルというジャンルが登場しまして。

それの、一般の人も投稿できる、チャレンジ作品というものに投稿したいなーーーって。

まずは、何話かここで投稿していって、少数でいいから、反応を見てからcomicoに行きたいな、と。



タイトルは、EES~エギルス・エスト・シュビアッツ~(仮)

仮タイトルなので、変更あり

ジャンルとしては、アクションという感じかなぁ。SF要素もあるのかなぁ(笑)

ってことで、まずはプロローグから。


6月27日 凛として時雨『who what who what』を聴きながら。





        プロローグ


 雷が鳴る夜の東京に、フォルクスワーゲンのシャランが走る。

 運転しているのは、20代後半と思われる女だ。

 女は頭のてっぺんからつま先までずぶ濡れで、白いスニーカーは踵部分が赤く染まり、生地を侵食していく。

 ペダルを踏み込む度に、右足にズキンと電流が走るような痛みが伴う。

 カーラジオは、関東が梅雨入りし、日本各地で土砂災害の被害を受けたと告げている。

 バックミラーに視線を移すと、2台の乗用車が確認できる。

 女がアクセルペダルを踏み込み加速すると、乗用車2台も加速をする。

 周辺の車は危険を察知したのか、速度を落とし、脇にそれる。

 その為、追い越しには苦労はしない状況だ。

 女はハンドルを切り、シャランはカーブに差し掛かる。

 突然、闇夜を切り裂くような冷たい金属音が鳴り響く。

 バックミラーには、後部座席の窓を開け、身を乗り出した男が映っていた。

 男の手には狙撃銃が握られている。

 タイヤを撃たれた、と思考が辿り着いた頃にはもう遅く、シャランの軌道が大きく乱れ、濡れた路面でスリップする。

 車体が180度回転し、体制を立て直そうとハンドルを思いっきり切ったところに、2発目の銃弾がタイヤに吸い込まれる。

 直後、シャランが宙を舞う。

 バンパーから地に着地し、ありとあらゆる部品がその場に散乱する。

 エアバッグとシートベルトで、女は一命を取り留める。

 視界は逆さまの世界に変わっていた。

 運転席のドアは歪んでしまったのか、隙間程度でしか開けることが出来ない。

 負傷していない左足で、思いっきりドアを蹴り破り、何とか車外に這って出る。

 女の腕にはA4サイズの封筒が抱え込まれている。

 「これは絶対守りぬかなくちゃ…」

 そう女は呟いた。

 こちらに向かってくる、3つの足音が聞こえてきた。

 「動くなッ!」

 3挺のリボルバーが女に標準を定めている。

 「……」

 無言で両手を挙げる。

 「データを返してもらおうか、奈良零子」

 野太い声が響きわたる。

 「渡したりなんかしないわ」

 零子はゆっくり振り返り、腕を下ろす。

 (まだ完成はしていないけど、一か八か……。まだ試作の段階だけど……動いてッ!お願いッ!)

 手のひらを前方に向け、突き出した途端、3人の内の1人が低調のうめき声をあげながらその場に倒れこむ。

 残された2人が死を確認する。青ざめた表情で零子に視線を移すと、零子の手のひらが、青白い光を帯びていた。

 男2人が恐怖のあまり、引き金を引く。3発の弾丸が零子に向かう。

 だがそれは、作り出された光の壁によって、あっけなくせき止められる。

 零子の両手のひらに、青白い球体が現れたと認識した頃にはもう遅かった。光の速さで発射され、男2人の胸の位置を抉る。

 鮮血が勢いよく飛翔し、滝のように降り注ぐ雨によって流される。

 遠くに、こちらへ近づいてくる、パトカーの赤色灯が確認できる。

 零子は、雨で冷え切った3つの肉片を置き去りにし、右足を引きずりながら路地裏へと、姿を闇色に染めた。