こんにちは。Yukiです。

今回は、CH32V003F4P6の開発ボードを作ったので、公開しようと思います。

 

 

 

  作った目的と特徴

 

WCH-LinkEとCH32V003F4P6の接続を簡潔にするために作りました。

また、USB電源にて動作できるようにも作りました。

(ただし、USB接続にて書き込むことはできません。あくまでも給電のみです)

 

USB給電の時のみですが、5Vラインでの過電流保護もつけました。

従来のポリヒューズを廃止し、ハイサイドスイッチICを使用しています。

 

 

 

  回路図

 

 

今回は安価で、スペック上は高性能なMT9700を使用しました。

 

 

  基板写真

 

コンパクトな基板に仕上げたのですが、どうしても両面実装になりました…。

本当は片面実装の方が様々なメリットがあるとは思いますが…。

(まあ手ハンダだし問題ないですかね)

 

(てかはんだ付け下手だな。もっと精進しないと)

 

こんな感じで、WCH Link-Eにぶっ刺さります。

 

USB給電も可能です。

(ただ、USB電源とエミュレータ同時接続はやめてください。電位差があると危険です)

 

 

後、USB Type-Cのはんだ付けですが、そこまで難しくなくて、正直驚きました。

 

 

 

  過電流保護

 

今回はハイサイドスイッチICのMT9700を採用しました。

このICは過電流保護もあるからという理由なのですが、実際どんな感じで使えるのか試してみました。

 

 

 

こんな感じで配線しました。抵抗は0.1Ωです。

抵抗の電圧降下を見ることで、電流を見れるようにしています。

 

瞬間的に上がっていますが、おそらくこれは、ICの応答速度 + 出力段の47uFで流れた電流ではないかと推測します。

といっても、瞬間的には2A弱しか流れていないので、まあなんとかなるでしょう。

実際、USB側にも130uF以上のコンデンサが入っていますし。

 

注意点としては、MT9700の入力と出力段にコンデンサを入れずに実験した時、ICが破損しました。おそらくインダクタ成分とかいろんな要因があると思いますが、とにかく入力と出力にコンデンサは入れた方が良いですね。

ちなみに入力側はタンタル・アルミ電解コンデンサでも良いが、セラミックコンデンサを推奨する的な書き方をされていました。

次回出すときには、セラミックコンデンサにしようと思います。

(ただし、出力段にセラミックコンデンサは入れないほうが良いかもしれませんね)

 

まあ当たり前ですが、故意にショートとか過電流とかは起こしてはいけません。

あくまでも、安全用です。

 

 

 

  販売

 

あんまり売れないとは思いますが、今回の基板はBoothで販売しようと思います。