こんにちは。Yukiです。
今回は、KiCadの3Dデータを作って、KiCadで読み込ませたいと思います。
経緯
KiCadには3Dビューアーという機能がありますが、自作したフットプリントについては、表示されません。
上の画像だと、DCジャックに相当する部分が、表示されていません。
また、トグルスイッチがあるのですが、ピンヘッダとして読み込まれてしまっています。
そこで、3Dデータを作成し、KiCadで読み込ませて、3Dビューアーで表示できるまでやりたいと思います。
モデリング
私自身、モデリングは苦手なので、雑にサクッと終わらせます。
まずDCジャック
次にトグルスイッチです。
個人的には、3Dビューアーで
- 部品同士が干渉していないか
- 使用している部品は正しいか
- 本当に手ハンダできるようになっているか
などを確認するために、作成しているので、細部はこだわっていません。
また色付も結構適当です。
(探せばKiCadの3Dライブラリとかにもありそうですけどね)
出力
KiCad7.0 では.WRL(VRML形式)または.stp/.step(STEP形式)の3Dデータが読み込めるようです。(もしかしたら、もっと多くの形式で開けるかもしれません)
今回モデリングで使用したFusion360はWRLファイルでの出力が分からなかったので、今回はSTEP形式で出力しています。
KiCadに読み込ませる
ここからが本題です。
KiCadに3Dデータを読み込ませます。
といってもGUI形式での操作なので、非常に簡単です。
まずフットプリントエディターを開きます。
その後、編集したいフットプリントを開き、フットプリントのプロパティを開きます。
左側のライブラリから、編集したいフットプリントを開きます。フットプリントのライブラリは、右上にある緑色のマークから開けます。
次に、3Dモデルという所をクリックし、3Dモデルの設定画面を出します。
なんかしいたけマークが出ていますが、気にせず削除します。
次に、STEPファイルを読み込ませます。
プラスマークを押してから、フォルダみたいなマークをクリックし、ファイルを選択します。
選択すると、3Dデータが読み込まれます。
ただし、これだと向きや位置がデタラメです。
回転とか、オフセットなどを駆使しながら調整します。
(スケールは、部品の拡大率で、基本的にいじらなくて大丈夫です。というかスケールををいじるということは、設計が間違っていたり、単位(mmやinch)が違っています)
(3Dデータ設計時に、うまくやれば綺麗に出来るんですかね?わからないですけど)
これで終了です。
3Dビューアーで眺める
やっぱり自作した後なので、眺めたいですよね。
ということで、次はPCB Editorに移ります。
PCB Editorで、変更したフットプリントを選択し、右クリックから、フットプリントの変更をクリックします。
では早速3Dビューアーで眺めます。
いいですねぇ。これで部品が干渉するかどうかわかるようになりました。
リアル基板との比較です。
余談1
実は今回の3Dデータ。穴に入っていません。
こんな感じで、基板にめり込んでいますが、干渉を調べる程度であれば、こんな感じでも問題ありません。また、リアリティを求めないのであれば、直方体とかでも、干渉は見られると思います。(ここは自己満足の世界ですね)
余談2
今回は、配布していませんでしたが、商品によっては3Dデータを配布している場合もあります。探してみると、見つかるかもしれません。
(東芝デバイス&ストレージとかは、DIP14など配布していますね。ただ、KiCadに入っているので、意味ないとは思いますが)