はしれ、きかんしゃ ちからあし (日本傑作絵本シリーズ)/小風 さち
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蒸気機関車「ちからあし」の物語。

戦前は人やモノを運んでいた蒸気機関車が戦争が始まると兵隊を乗せるようになって、戦争が終わった後はディーゼル機関車や特急に代わっていって、最後には観光用として走る・・・そんな蒸気機関車の歴史を踏まえて、さらに戦争の恐ろしさとか、悲惨さも合わせて考えさせられるお話です。

4歳のむすこは今まで「戦争」とか「爆弾」とか知らなかったのですが、この本を読んで初めて戦争という言葉を知ったと思います。爆弾で壊れてしまった機関車のシーンでは「どうしてもう動かないの?」と何度も聞いてきました。
子ども心に思うところがあったのだと思います。

絵が版画風で一見すると小学生の書いたものみたいなのですが、石炭を燃やしている所や、動輪を動かしている所はとても迫力があって絵からも物語が感じられます。

むすこは本の中の整備士さんのセリフ「こいつはたしかにがんじょうものだ」も気に入ったみたいで、遊具をコンコンと叩いては「こいつはたしかにがんじょうものだ」とつぶやいています。

2歳のころはこのお話を読んでも理解できていなかったようですが、4歳の今ではお話も理解できるようになってきたのか、何回も「よんで」と持ってくるお気に入りの本です。



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