【撮影日:2016年 1月 2日/その7】

 

この日は成功駅に引き続いて彰化駅と章化機関区の扇形車庫を撮影してきました。それでは当日の収穫を。。。
 
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彰化駅に留置中のE200形とEMU300形
 
E200形電気機関車(300番台)
E308号機
E200形が本線を走行する際は進行方向前側のパンタグラフを上げる事が多いようです(日本の場合は青函トンネルで運行されていたED79形を除き進行方向後ろ側のパンタグラフを使用する事が多いです)
 
普快車用客車と架線張替え用貨車
普快車はダイヤ改正毎に削減されて一部は事業用の車両に転用されています。
現在、普快車運用は枋寮~台東間の1往復のみとなりました。
 
30G1000形式(無蓋貨車)
30G1011号車(詳細不明)
この形式は余剰となっていた35C21000形式(積篷車)などの貨車を改造した30t積の無蓋車(積篷車)で約100両が転用されたようです。
 
30G1000形式(無蓋貨車)
30G1054号車(詳細不明)
この形式では主に土砂や砕石等の運搬に使用されています。
 
30G1000形式(無蓋貨車)
30G1076号車(詳細不明)
車両によっては車番や積載記号が見えないほど汚れています。
 
30G1000形式(無蓋貨車)
30G1100号車(詳細不明)
 
30G2000形式(無蓋貨車)
30G2042号車(詳細不明)
この形式は余剰となっていた35C2100形式(積篷車)などの貨車を改造した30t積の無蓋車(積篷車)で2011年頃から約150両が転用されたようです。
同時期に改造された30G1000形式とは車体の大きさが異なります。
 
30G2000形式(無蓋貨車)
30G2129号車(詳細不明)
この形式は30G1000形式と同様に土砂や砕石等を運搬しています。
 
3CK2000形式(有蓋緩急車)
3CK2022号車(詳細不明)
この形式は1979年に導入された3t積の有蓋緩急車(篷守車)です。
車掌室部分に冷房装置は取り付けられておらず真夏の乗務は辛そうです。
 
彰化駅に停車中の區間車
EMU527Fで逆行の屏東方からEM527号車+ET527号車+EP527号車+EMC527号車(逆向き)の4両編成になっています。
 
章化駅から見た章化機務段扇形車庫
彰化機務段(機関区)扇形車庫は駅から徒歩約5分ほどのところにあります。
 
彰化駅(彰化車站)
現在の駅舎は1958年から使用されています。
この後は徒歩で彰化機務段の扇形車庫に向かいます。
 
彰化機務段扇形車庫の出入口
出入口には守衛さんが常駐していますのでノートに記帳してから入場します。
見学時間は火曜日から金曜日までが13時00分から16時00分、休日が10時00分から16時00分、月曜日は定休日となっており立ち入りはできません。
中国語が全く分からなくても大丈夫です。
入口の受付に守衛さんがいますのでパスポートの表紙を見せながら「こんにちは」と話しかけちゃいましょう。
守衛さんに手招きされてノートに名前を書けと案内されます。
 
入換中のディーゼル機関車
機関庫を回って転車台に向かうとR55号機の入換が行われていました。
時間帯によっては転車台を使用した車両の入換風景を見る事が出来ます。
入換作業中は走行する線路とターンテーブル周辺が立ち入り禁止となります。

彰化機関区の扇形車庫
彰化機関区の扇形車庫は1922年に建てられたもので12本の収容線を設置、現役の機関区として現在も機関車等の整備作業が行われています。
転車台併設の扇形車庫は章化機務段以外にも台北や高雄港、嘉義、新竹の各機務段にも設置されていましたが蒸気機関車の運用終了に伴い1994年までに解体されました。
彰化機務段に残っていた扇形車庫も電車車両基地(中部電聯車維修基地)建設に伴い1995年に解体される事になっていましたが地元の方や台湾国内の鉄道ファンなどが保存活動を行った事で存続が決まりました。
 
転車台脇に設置された展望台
転車台の近くには2階建ての展望台が設置されており高い位置からも見学ができます。
 
展望台から見た扇形車庫
ターンテーブルの周囲には見学者用の通路も設置されています。
 
展望台から見た章化駅方向
機関区の彰化駅方にも留置線や検修棟などの施設があります。
 
彰化方の留置線と検修線
こちらの検修庫は架線が張られており電気機関車の整備ができるようです。

彰化駅の台鐵機械人
彰化機関区では2体の台鐵機械人が見張っています。
 
台鐵機械人の説明表
彰化機関区では各部位に使用されている部品名が写真付きで掲示されています。
台湾人の物を大切にする気持ちというのが伝わってきます。
 
CK120形蒸気機関車
CK124号機(新製1936年・日本車両製造)
この形式は日本統治時代の1936年に日本のC12形蒸気機関車をベースに台湾向けとして製造されたもので1942年までに7両(台湾総督府鉄道C12形1号機~7号機)が台湾に持ち込まれました。
1948年には台湾鉄路管理局発足に伴い形式変更が実施、全機が現在の形式であるCK120形(CK121号機~CK127号機)に改番、CK120形は西部幹線を中心に使用されてきましたが1979年の同線電化完成に伴い全機が廃車されました。
 
廃車後はCK124号機のみが新北投駅で静態保存されましたが新北投線の廃止に伴い1988年に台湾鉄路局の訓練施設へ移設、2000年に動態復元工事が実施されて2001年6月9日に復活記念運転が行われました。
CK124号機には走行距離を伸ばすために貨車を改造した炭水車(煤水車)14CW8944号車を連結、日本のC12形とは異なりデフレクター(除煙板)を装備しています。
 
DHL100形ディーゼル機関車
DHL108号機(新製2002年・新潟鐵工所+台湾車両ND)
DHL100形は老朽化していた入換用ディーゼル機関車を置き換えるために導入されたセミセンターキャブ式の液体式ディーゼル機関車で2002年までに15両(DHL101号機~DHL115号機)が製造されました。
試作機であるDHL101号機は2001年に日本の新潟鐵工所で製作、量産機のDHL102号機~DHL115号機は台湾国内ノックダウン生産されました。
 
DHL100形ディーゼル機関車
DHL110号機(新製2002年・新潟鐵工所+台湾車両ND)
出力1200HPの60t機、台湾鉄路管理局では最新のディーゼル機関車となるものです。
 
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