去年の光州ビエンナーレの写真日記。
(2012/10/8)
光州は、KTXでソウルから3時間。KTXのチケットはWEBで予約できた。
光州駅からタクシーで5000W、ビエンナーレ会場に着いた。
Michael Joo。ピンクのオブジェがぶら下がっているのは、機動隊の透明な盾。80年代光州の民主化運動をテーマにしているらしい。
盾が表す権力に対して、オブジェは弱い民衆を表すのか。ピンクに塗り込められたものは、松葉杖などや、ロープに動物の死骸が下がったものなど。現代的な携帯電話も見える。
スードホーの作品。
木で作られた小屋に入ると、何も展示されていない。微妙な模様が壁に見える。光州の大学か何かの部屋をフロッタージュしたものらしい。小屋の外側にはフロッタージュする映像が流れているのだが、目隠しした若者が何人も作業している。奴隷の苦役といった雰囲気。この映像が生み出す雰囲気により、地味ながら重い作品。光州大学の建物というのも、光州事件と関係あるのだろうか。
新しい国のイミグレーションを作ったインスタレーション。"西京人"は小沢剛ほか日中韓3人のユニット。
既存の国境を忘れて、踊ったり歌ったりしないと入国できないような、楽しい国を作ろうという作品。中国の反日デモが問題になっているこの時期にこの3ヶ国の共作で出品というのも驚く。ある意味、タイムリー。
テーブルに羽根のオブジェが置かれ、上から光が投影されている。テーブルに反射した光で、天井にできる影もきれい。半球の上に羽根が載っていて、その付け根には白い小さな骨か鉱物のようなものが付いている。
上から投影されているのは映像になっていて、オブジェの羽根は動いていないのに、羽根の影だけが羽ばたいたり、そこから煙のようなものの影だけが出てきたり、さらには色が変わったり。きれいでちょっと不思議。これも良い作品。戸島麻貴という日本人作家の作品。
つづく。
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