「盛れ!ミ・アモーレ」が話題のJuice=Juiceや

 

モーニング娘。`25など

 

7つのアイドルグループと研修生が所属しているハロー!プロジェクト(通称:ハロプロ)から、「30周年プロジェクト始動」のお知らせがありました。

 

「皆さまからの長年のご支援に感謝を込めるとともに、次なる未来へ向けた新たな歩みを、段階的に進めてまいります。」とうたった新プロジェクト。

 

その第一弾は、ハロプロの楽曲のストリーミング配信(サブスク解禁)と、収容人数1万人のトヨタアリーナ東京を舞台にした「ハロ!コン2026(ハロプロ全体のコンサート)」の開催だったのです。

 

(まだ29日ですが)明けました!

おめでとう? ございます。

 

前世紀(1998年)から活動を続ける女性アイドルグループの老舗、ハロー!プロジェクトの運営会社(ファンは運営と言わず事務所と呼びます)は、昭和のフォークソングやニューミュージックの担い手をマネジメントしてきた音楽事務所で、アイドルをプロの「歌手」として扱ってきました。

 

主な活動は、自社レーベルで制作したシングル・アルバムの販売と、年4回の全国ツアー(ライブ)

 

売り上げを元手に人材発掘や新曲制作にとりくむビジネスなので、サブスクには消極的にならざるを得ず、TikTokなどSNSをつかったプロモーションも苦手にしていた。

 

例えるなら、

「石橋を叩いても渡らない、昔気質の職人さん」

「いまだにガラケーを使っているおじいちゃん」

 

そんな事務所が、サブスク解禁に打って出る?

驚きました。

にわかには信じられませんでした。

こんな未来、予想だにしなかったのです。

 

 

ハロヲタの端くれとして感じるのは、2020年代のアフターコロナによる芸能界・アイドルビジネスの急激な変化と、25年の歴史のなかでガラパゴス化したハロプロの乖離です。
 

2000年代前半にモーニング娘。や松浦亜弥さんを熱狂的に応援した男性ファンがいなくなり、会いにいけるアイドルが隆盛を極めた後も、ハロプロはミニモニ。や月島きらり世代の女性にファン層を広げて、2010年代の「アイドル戦国時代」ブームを生き抜くことができた。

(現在、ファンクラブの男女比は逆転している)

 

しかし、「推し活」という言葉が当たり前になった2020年代のアイドル業界は、アイドルファンではなく、スマホでサブスクやTikTok、youtubeを見る一般視聴者を巻き込む形で、大きくなっている。

 

「SNSでバズったアイドル」や「人気オーディション番組から生まれた(最初からスター扱いされる)アイドル」が勢力をのばすなかで、平成生まれのアイドル(運営)は「ハズる」方法がわからず、かと言って「バズる」以外の売れ筋も見つけられないまま、苦戦が続いています。

 

2010年代に活躍したアイドルグループが次々と解散した2025年。私が思うハロプロの課題は、10代20代の若者の認知度の低さでした。

 

ハロプロのアイドルは伝説扱いされるようになり、音楽番組ではモーニング娘。や松浦亜弥さん、Buono!の曲だけが使われて、現役メンバーが歌えない(Buono!の鈴木愛理さんや夏焼雅さんすら呼んでもらえない)状況におちいっている。

 

ハロプロのオーディション参加者や新メンバーのインタビューを見ても「親・親戚・ダンススクールの先生にハロプロをすすめられた」「オーディションを受けるまではハロプロを知らなかった」という発言が増えてきました。

 

こうなった一番の原因は、ハロプロに触れる機会そのものがなくなったからです。Juice=Juice石山咲良さんがハロプロを知るきっかけとなった

「youtubeで動物(蛇)の動画を見ていたらアンジュルムの『Uraha=Lover』がおすすめに出てきた」などという奇跡は、そうそうおこりません。

 

 

今回の事務所の決断は、音楽をながら聴きする新世代にハロプロの音楽を届けるものであり、SNSやフェスでハロプロに初めて触れた方への「次の一手」であり、モーニング娘。や松浦亜弥に熱狂した人々が戻るきっかけにもなる。

 

サブスクを解禁したことで、今まで得られた収入が得られなくなる怖さ。上手くいかなかったときに(事業縮小という形で)ハロプロのアイドルグループが解散させられる不安が頭をよぎることもありますが、決まったからには前を向いて、30周年を迎えたハロプロが50年、100年と続いていくことを願っています。