いつかの父のお見舞い帰りに
太さといい 鮮やかさといい
色のコントラストといい
初めてみる規模の
立派な虹がかかっていました
つづきです
転院なんてー と解せないまま
東京駅から
15時過ぎの新幹線に乗ったわたし
1時間半ほどして
また病院から電話がありました
なんでも受け入れ先の病院が見つかったので
直接電話をして欲しいとのこと
メモの用意もないし
移動中だからと
ショートメールをお願いして…
席に戻りました
すると 10分もしないでまた電話が…
だからショートメールで
ってお願いしたじゃん
とちょっとキレ気味で
デッキに向かいながら話を聞くと
「 30分ほど前に
急に呼吸が浅くなりました! 」
さっきの入退院担当の人とは違って
担当の看護師さんからの電話でした
「 すぐに来てください! 」
転院の話どころか
病院まで決まりつつある状態での急変
ほんとに何があるかわからない
すぐに病院に向かうように
仕事中の弟たちや義妹に電話を掛けまくり…
とにかく母だけでも
間に合わせてやりたくて…
結果手が空いていた甥が
母を迎えに行ってくれ…
弟たちもなんとか向かえると
連絡がありホッとしたところで
「 血圧も下がってきました! 」
と再び電話を受けました
17時40分頃新大阪駅につき
少し混雑したタクシー乗り場へ…
18時には病院に着き…
急いで病室に飛び込みましたが
目に入った父のモニターは
素人でもわかる状態でした
母はギリ間に合い
弟たちは
間に合わなかったとのこと…
わたしの到着で全員揃って
しばらくしてから
主治医の先生がいらして
父の瞳孔など確認
「 18時20分
死亡確認とさせていただきます 」
宣告がありました
何度も危ない状態になりながら
頑張ってきた父は
先生曰く
「 波形的に全く苦しんでいないと思います 」
「 本当にあっという間のことでした 」
享年 86歳
本人は無理と言っていた
平均寿命をとうに超えて…
綺麗な病院で
最期は苦しむことなく
静かに息を引き取りました
母の号泣が響き渡る病室で
わたしはやっと楽になった父に
安らかな顔をした父に
お疲れ様でした
と声を掛けました




