GS400 高速域の不調調査を引き続き行います。



メインのキャブレーターをチェックします。

キャブは押しキャブ中期の鉄レバータイプになります。



こちらのキャブはフロートやバキュームピストン、バタフライ、結合部のOリング含め基本部品は全て交換されております。キャブ本体の摩耗も見受けられないので油面をチェックすることとしました。


GSのキャブのポイントとして、

結合部Oリング

負圧取り出し口部

チョークプランジャー部

からの2次エアが入りやすいように感じます。




フロートの高さで合わせるよりも実油面で合わせた方が間違いありません。

こういったクリアケースをフロートチャンバーの代わりにするとわかりやすいです。


GS400 実油面は6-7mm


ノギスは6.5mmに合わせてあります。


1番側は6-7mmに収まっています。

2番側の油面が若干高く5mmくらいになっていました。


フロートのツメを調整し油面を合わせます。

左右ともに6-7mmに合わせました。


油面1mmのズレなのでそこまで大きな不調にはなりませんがセッティングのズレ、プラグの焼き色の左右差につながりますのでマニュアルに従った方が無難ですね。


組み上げたのちに、MJ150→135まで5番刻みでチェックしました。

その結果、今まで135が限界でしたが140まではまともに走れるようになりました。

しかし、症状の改善にはつながりませんでした。


乗っていて体感の症状としては

高速域でエンジンがガソリンを上手く吸えていないor点火出来ていないような症状です。


メインジェット140番を組んでもプラグの焼け色は白っぽいため、点火不良というよりはガソリンが足りない、いっていないような感じなのですが、、

(以前乗っていた車両でこの症状が出た車両はキャブセッティングではなく、吸気側の容量不足が原因で性能の良いパワーフィルターへ変えたところ症状が改善しました。この時もいくらメインジェットをあげても高速域の不調は直らずプラグは白いままでした。)

負圧式キャブは絶妙な吸排気のバランスの上なりたっているのでしょう。
ハイカムが組まれている車両ですのでこの辺も精査しなければと思います。