■ 9/17(土) 【電験3種カウントダウン】
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下期試験まで 190 日
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本日は公式ストックボックスです。
スキマ時間用にでも使って
いただけると幸いです。
今回は
出題時、試験問題に記載されてきたため
記憶する必要はないと思われる
公式になりますが、
一通り見ておく必要のあるものですので
この機会にテキストなども調べてみて
いただければと思います。
最強クラスの台風が近づいています。
風雨が強まる前に対策を終えて、
通り過ぎるまで安全な場所で
過ごしましょう
公式ストックボックス
<Quiz120>では中性点接地方式について取り上げましたが、(<Quiz120> 電力27)
今回はその中の中性点非接地方式に関するものです。
日本の高圧配電系統では非接地となっていますが、その高圧から低圧に電圧を下げる変圧器では、混触事故時の低圧の電位上昇を避けるために、低圧側にB種接地工事が施されています。
そこで今回は、そのB種接地の接地抵抗値を算出する際に用いる1線地絡電流の計算式(電技解釈第17条で規定)を取り上げます。
57. 電線の場合(ケーブル以外)
この1線地絡電流を計算する際、高圧側電路の電線の長さを必要とします。
高圧電線路において、ケーブル以外の電線(絶縁電線)のこう長をℓ、回線数をm、電線本数をnとすると、電線延長(延べ長さ)Lは次のように求めることができます。
ケーブル以外の電線とは、主に高圧架空配電線路で用いられている絶縁電線のこと。
三相3線式では電線本数は3本で、例えば高圧架空配電線路のこう長が15km、2回線、三相3線式の場合を考えたとすると、電線延長は15×2×3= 90kmとなる。
(※単相2線式では電線本数は2本)
58. ケーブルの場合
次に、高圧電線路がケーブルの場合において、ケーブルのこう長をℓc、回線数をmとすると、線路延長(延べ長さ)Lcは次のようにして求まる。
ケーブルの場合には、例えば三相3線式でも電線本数は1として考え計算する点に注意。
三相3線式の高圧地中配電線路があり、ケーブル長2km、3回線の場合を考えたとすると、線路延長は2×3= 6kmである。
59. 1線地絡電流
公称電圧V0の中性点非接地式配電線路があり、電線延長Lの高圧架空配電線路(ケーブル以外)と、線路延長Lcの高圧地中配電線路(ケーブル)が同一母線に接続されている場合、B種接地抵抗値の算出で用いる1線地絡電流Igの計算式は、次のように与えられている。(電技解釈第17条)
ただし、計算には公称電圧V0を1.1で除した電圧Vを用いる。
(注)V=V0/1.1(電圧単位はkV)
→例えば、公称電圧V0= 6.6 kV(6600V)のとき、V=6.6/1.1=6 kV。
式中の電線長は電線延長、ケーブル長は線路延長のこと。
Igの計算結果が2A未満の場合は2Aとし、小数点以下は切り上げとする。第2項、第3項それぞれで、値が負となる分は0とする。
ケーブルのみの場合は上式の①の部分は無視(消去)、ケーブル以外の電線のみの場合は②の部分を無視(消去)する。
1を足すことを忘れずに!
過去問音読 ”再び”
10年分過去問音読
2周目
<21問目/660 >
気になった問題は、
解いてみるのもいいですね!
また、勉強の際、
テキストの「7回読み」の方も
ぜひ行ってみてください!
こちらからどうぞ
今回の式は、法令の中で計算式を規定
している例ということにもなります。
電験3種の範囲では、このような例は
他にあまりないと思いますので、
貴重な例として覚えてみるのも
いいのではと思います。
本日もご覧いただき
ありがとうございました
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【電験3種下期試験まで 約7ヶ月】
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27週と1日
※下期試験日は来年3月26日(日)です。