【7-2】夢幻響 | ◆鼻血の嵐とエクスクレモン◆

◆鼻血の嵐とエクスクレモン◆

過去ブログの再掲載 
画像、保存コピー転載などしないでください
櫻葉、相櫻中心のブログです。
浣腸放尿失禁等いろんなプレイ出て来ますのでご注意ください。

【7-2】夢幻響




こいつの泣くスイッチどうなってんだよ。

もう、ぐっずぐずに泣き出すから、隣に座り直して宥める。

なんとか泣き止ませる方法はないかと考えて、ひとつ提案してみた。



「夢ってさ?

起きてすぐにメモを取ると覚えてられるって知ってる?」



「メモ?」



「そう。

確か夢日記とか言うんだったかな。

書くことで忘れなくなっていくんだって。」



「翔ちゃんと水族館に行きましたって書くの?」



「そういうことだ。」



「わかった。

やってみるね、、へへ」



よし!泣き止んだ!

小谷さんと館内回ってる様子は、夢を忘れさせるには最高だったけど、

この泣き虫に関しては、対策を考える必要があるな。



「翔ちゃん、、それと、もいっこ聞きたい」



「今度はなんですか?

なんなりと………」



「なんで。アリウムっていうの?

取り憑かれた人のこと?

なんでアリウムって呼ぶのかなーって。」



あー、、それね。

正直、泣き虫雅紀には、知らないことにして押し通そうと思ったけど、そういうわけにもいかないか。

仕方なく、スマホでアリウムを検索して、雅紀に手渡した。




「ふっ、、うぅ、、ぐすっ……

な、、なんで………」



それを見た雅紀は……

やっぱり、、泣いたか。



「たぶん、アリウムの由来はそこだ。

そういう人だからこそ、夢狐は、夢を与えたくなる。

夢幻響から夢の中へ届ける分には構わない。

それが、人間界で起きてる人間に対してだから問題なんだ。」




アリウムの花言葉…………無限の悲しみ




夢狐が夢を作ると、人間から夢霊をもらえる。

それは、夢を見た人の喜びが大きいほどにたくさんもらえる。

例えば同じ夢を作ったとしても、その夢を見た人の喜びは、その人の置かれている環境によって相対的に変化する。

無限の悲しみの中にいる人は、相対的に夢霊が多いんだ。

かつ、起きてる人間から渡される夢霊は、その人の生命力を奪っているに近い。

ただし寿命が縮まるというような単純なものではないし、よほどのことがない限り、夢狐は命脈に関わるほどの夢霊を奪えない。



「雅紀、、前にも言ったけど、

俺たちは、生きることの中に少しだけ彩りを与える、、人間が悲しみに沈み込まないように、ほんの少しだけ手助けをしてるんだよ。」




深い悲しみの中

些細なことが

救いとなる

それを信じて

夢を作るんだ



…つづく…