「香日向」より鑑賞 その1 | DEN

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「田」俳句会のブログ

近づけば用あるごとく鴨去りぬ   余人

お散歩の途中の池の畔でしょうか。水鳥が岸の近くにいるものだから親しみをもって近づかれたのでしょう。しかし、鳥はなにげなく他方へ。大事にして相手に嫌な印象を与えないように去ります。関わらないほうが良いと思ったか、できることなら見たくもないと思ったか。社会ではこの鴨のようにふるまって事を穏便にすませたい場面もあるでしょうね。「用あるごとく」で、水鳥の動き方が見て取れるのは不思議です。
この鴨、カモになりたくなかった?え!ああ、これ、麻雀の句??

涼夏記