三月十七日、三回目の日本シリーズ出場件を獲得し、今のところ一勝一分け。
三連戦ルールなのであと一勝するか引き分けで胴上げが見られるのだが、負けたらチャラだ。
絶対に負けられない。

投手はローテーションどおりスタミナMAXの新垣のコンディションがオレンジ(好調)。
打者は好調が中島ただ一人であとは全員黄色(普通)以下。控えにまわした選手で代打として機能してくれそうなカードは一枚もない。
好調でもよい時とわるい時の差がはげしい新垣だが、このゲームでは、すぐ次から新シーズンが始まるので、ローテーションは崩すわけにいかない。新垣にかけるしかない。幸い抑え陣の藤川、豊田、岩瀬、クルーンが全員普通以上なので、前半からガンガンいけそうだ。
しかし、代打陣がパッとしない、三番にほぼ固定の福留が絶不調で控えなのも痛い。勝てても1点か2点ゲームになりそうだ。
試合は結局、初回に相手エラーで出塁した先頭打者中島をこれまたエラー絡みの連続バントで一死三塁まで進め、不調ながら四番にはいっていた小笠原に決めさせたスクイズの1点を守り切るという、地味な展開。
あの感動的な胴上げシーンを見せてやりたくて連れてきた息子たちがキョトンとした顔でつまらなそうにしているのを見たさんご監督は淋しそうに呟いた。「マリオカートでもやる?」