箱根駅伝レポ | 電撃ネットワーク ギュウゾウ ブログ『ギュウゾウ新聞』 Powered by アメブロ

箱根駅伝レポ

箱根駅伝レポは大袈裟。

参加校の應援團の様子レポート…というかメモです。

例年、応援団と共に選手を応援する同窓生・ファンも増えて、昔のように全大学を「視察」するのも困難になっているのだが、今年の大手町では地下道を利用して移動し全大学の組織応援を(さらう様にですが)見てきた。

ワタシが現役応援団員だった頃はまだ放送がテレビ東京のダイジェストしかなかった時代。大事な出場校の場所取りも「團長会議」という伝統校仕切りの会議で決められていたものだった(諸事情で応援団が振れない年も伝統の場所はそのままキープなどの「権益」もあった)が、今は籤引きで決められている。

籤引きになって公平で良いじゃないかという意見もあるが、大所帯の東京農大がもの凄く狭い場所になり団員が隊列を組めずに一列で鰻のようになって並び、別の場所にチアと吹奏を配置して応援しなければならない「珍事」が起こったりしたのがここ最近の箱根駅伝スタート。(また農大さんがいつも籤運が悪いんだよ)

日テレによる完全テレビ放送が始まってからは、箱根駅伝自体の人気も上がり、昔は関係者と熱心なファンしかいなかった路上応援もいまや所狭しとなり、組織応援場所は毎年のように移動していたのだが、今年はほぼどの大学も広く場所を使えていたかと思う。

さすがに大人気応援団である早稲田や農大などは道路に観衆が溢れていて大混雑していたが、今年の場所に暫くは落ち着くのではないかと推察する。

さて、各校応援団事情。

25年前は、駅伝応援では古式にのっとりチアや吹奏を使わず紋付袴姿で応援を振る大学が多かったが、それは今は昔の話。

一部の伝統校を除けば、応援の主流はチアであり、吹奏の軽快な演奏が無ければ受けての期待も含めてきっと寂しい物になってしまうだろう。

伝統の形は大事だが、男子・女子・形式などに拘るのは本筋ではない。
一番大事なのは母校を選手を応援する気持ちである。

学生応援団の本分は応援であり、応援の場はダンスや演奏のコンテストではないのだ。
演舞に上手下手はあるが、一番大事なのは応援する気持ちであり、その中で「○○大の応援は見事だ」となるのが本望であろう。

だから、今年の大手町で初めて見た、ダブダブの衣装によるヒップホップダンスというかストリートダンスでの応援も「母校を応援したい」という気持ちがそこにあれば良いのだ……と解釈した。

さて、よく練習しているチア中心の華やかな応援が続く中で、学生服姿のリーダーたちも負けっぱなしではいない。

特に目についたのは、早稲田のリーダー。
大舞台を踏んだ経験が顔に演技に出ている堂々たる応援。箱根駅伝の優勝校に相応しい応援であった。
取り囲む早大学生・卒業生・ファンも大いに声を出し、大いに拍手する素晴らしい応援であった。

日体大応援団、東京農大全学応援団、神大応援指導部、色々あった明大応援団もよく応援していた。久々に登場した日大もチア応援(箱根では紋付応援も見れた)だったが元気があった。 いや、どこの大学も元気一杯だった。
お正月に箱根駅伝という大舞台で母校の襷をかけた学生が走るのに、応援も無いさみしい学校が数校もあった時代が長かったが、今はほとんどの学校がたくさんの卒業生・現役学生の声援を受けて走っている事を喜びたい。研鑽を重ねてやっと出場したのに仲間の応援がないんじゃ、母校への愛着も湧かないもんな。

さて応援風景に戻る。
これも特筆するが、女子リーダーが多かったことに驚いた。
もちろん応援する気持ちが大事なのだから、女子のリーダーがいても当然良いのだが、学生服を着た女性リーダ-が男子に全く負けていない、いや、一部の稽古不足の他校リーダーより遙に鍛えられた演舞を見たときは「さすが名門中央大」と思った。中央大学は日本の学生応援団をリードしてきた名門中の名門だ。中大に女子リーダーが入ったという話を耳にした時は「名門も台所事情は苦しいか…」と思ってしまったが、いやはや堂々たる応援振りであった。中大さんは最下級生にも女性リーダー団員がいる。彼女も良く練習していた。さすが中央大学應援團である。

箱根駅伝という学生長距離ランナーの晴れ舞台には、応援部も晴れ舞台に相応しい応援が求められる。練習不足の急造応援組織でも「応援したい気持ち」がそこにあれば良いのだが、チアダンスコンテスト中心のダンス部や吹奏コンテスト中心の吹奏楽部が借り出されて来た時などで、酷い応援を目にする事もある。

そこには気持ちが全く無いのだ。

信じられないことだが、野球の応援に来て「延長になっちゃったので」と試合結果を見ずに帰ってしまう応援組織もあるのだ。

本当に応援しに来たならば試合結果は知りたいだろ?

サッカー日本代表の試合で応援しているサポーターが延長になったからで帰る?

自分の家族が選手権で試合しているのに帰るかい?

ハンカチ王子が言った台詞に学生スポーツの肝がある。
「斎藤は何か持っていると言われて来ましたが、それは仲間です」
応援される方もする方にも仲間意識がある。それが無いとただ勝った負けたの繰り返しであり、試合場の場で誰に見せるのでもない踊っているだけの応援となるのだ。

応援する側もされる側も仲間でなければ学生スポーツではない。

断言する。

学生スポーツは人作りの場でなければいけないのである!!


おっと脱線した、すいません。

今年はチアボーイと言うのか、男子のチア部員もいてビックリしたのだが、スポーツとして男子チアダンスは確立されているし、ヒップホップダンスでの応援と同様、そこに「母校を応援する気持ち」があれば問題無い。もちろん檜舞台箱根駅伝の応援をするのだから演舞として鍛えられていて欲しいのは大学應援團OBとしてそう思う。

現役男子リーダーたちは良くやっている。
しかし、あまりにも女子リーダーが頑張っている。

奮起を期待したいのは、春に入学してくる新入学生たち。

来年の箱根には新入男子リーダーが大挙して振っていて欲しいなあ。

一時期元気がなかった学生応援団は新しい形に変化しながら進化してきた。来年度も応援団中心になるが学生スポーツを応援していきたいと思います。

頑張れ学生スポーツ。
頑張れ学生応援団。
頑張れ関東学院大!


大混雑ゆえ出場校全ての応援を網羅できなかったので、ふれられていない大学関係者の皆さんお許しください。

・・・・・・

平成23年87回大会 (2011年)

優勝 早稲田大学
2位 東洋大学
3位 駒澤大学
4位 東海大学
5位 明治大学
6位 中央大学
7位 拓殖大学
8位 日本体育大学
9位 青山学院大学
10位 國學院大學
11位 城西大学
12位 山梨学院大学
13位 帝京大学
14位 東京農業大学
15位 神奈川大学
16位 中央学院大学
17位 専修大学
18位 関東学連選抜
19位 上武大学
20位 日本大学