早稲田、磐田が復活の優勝 | 電撃ネットワーク ギュウゾウ ブログ『ギュウゾウ新聞』 Powered by アメブロ

早稲田、磐田が復活の優勝

魅せる男が最後にやはり魅せた。

名門中の名門、早稲田大学野球部100代目主将(この巡りあわせもスゴイ)である斎藤佑樹が50年ぶりの早慶優勝決定戦であわやノーヒットノーランの快投で慶応を制した。

大舞台でのインタビューでも魅せた。

斎藤「いろいろな人から『斎藤は何か持っている』といわれますが、きょう確信しました。それは…仲間です。こうやってチャンスを回してくれた仲間、応援してくれた仲間、そして慶大という素晴らしいライバルがいてここまで成長させてもらいました」

素晴らしいマイク・パフォーマンス!

うちの母校が早稲田を破って日本一になった時は、現役が舌を出してギャーギャー騒いでて我々OBたちは恥ずかしい思いをしたんだが、それはワタシも含めた「仲間」の存在を含めた「未成熟」が形になって噴出したものだったのだな…と斎藤や早大そして慶大の応援振りを見て思った。伝統の重みは仲間の力で作るのだ。NHKの放送をビデオで見てそう思った。応援席も含めて「成熟」している試合であった。早慶の学生・OBは早慶で学んで良かったと感じた1日だったろう。

2日、3日は硬式野球やラグビーで母校・関東学院は大一番だったが共に惜敗。野球部は神宮で早稲田と対戦することは出来なくなったが、ラグビー部はまだ優勝、国立出場の芽は残っている。頑張れ関東学院。学生スポーツの本分は練習にあり試合は二の次ではあるが、正々堂々ライバルと渡り合う大試合も大事。関東学院で学んで良かったと思う試合を大舞台で頼む。
(母校にとって、斎藤の言う「素晴らしいライバル」は野球の神奈川大学なんだが、神大は神宮大会出場を決めたのでそちらを応援しよう)

昨日の神宮外苑はサッカーも大熱戦。

延長戦は点の取り合いとなり逆転で古豪・磐田が久々に優勝。

早慶が登場した秩父宮、宝塚公演があった日本青年館も含めて、神宮の杜は10万人を超える人の出。

11月3日は文化の日にふさわしい東京・神宮の杜であった。


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■佑ちゃんV舞!やっぱり持ってる/東京六大学
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1395538&media_id=42

東京六大学リーグ優勝決定戦(早大10-5慶大、3日、神宮)佑ちゃんが魅せた! 有終の美だ!! 早大・斎藤佑樹投手(4年)が3日、1960(昭和35)年の“伝説の早慶6連戦”以来、半世紀ぶりとなる早慶による優勝決定戦(神宮)に先発し、八回一死までノーヒットノーランの快投を披露。7回2/3、5失点で降板したが、10-5の勝利に貢献してチームに4季ぶり42度目の優勝をもたらした。早大は13日開幕の明治神宮大会に出場する。また日本ハムから1位指名された斎藤は4日、早大で会見し“プロ初肉声”も披露する。

ベンチから一目散にマウンドの守護神・大石(4年)のもとへ駆け寄った。斎藤が歓喜の輪の中で右手を突き上げ喜びを爆発させた。

「最後をこういう形で終わることができて、うれしいです。今までにないエキサイティングな試合でした」

仲間の手で3度、宙にも舞い、最高の瞬間を味わった。

驚異の投球だった。六回二死、2番・湯本(4年)から、この日一番のキレのある145キロの外角速球で見逃し三振を奪うなど、八回一死までノーヒットノーランペース。松本和(4年)を迎えた場面で、一塁手・後藤(4年)が初球の邪飛を落球した直後、その松本和に初安打となる左前打を許した。死球を挟み5連打5失点(自責点2)。八回二死三塁で降板し大石の救援を受けたが白星を手にした。

「今までノーヒットノーランはしたことがない。これはプロになってからのお預けですね」

リーグ戦でチームは慶大に連敗し、半世紀ぶりとなる早慶による優勝決定戦。NHKが総合テレビで急遽(きゅうきょ)生中継を決めるなど注目度は最高潮で、神宮は超満員の3万6000観衆の熱気であふれた。

まさに大舞台ほど絵になる男が最後の早慶戦でスタンドを熱狂させた。早実高のエースとして2006年夏の甲子園で優勝投手に輝き、鳴り物入りで早大に入学。リーグ史上80年ぶり、早大では初となる1年春の開幕戦(対東大)勝利投手となり、“ハンカチフィーバー”は神宮にも吹き荒れた。同シーズンを含め2年秋までにリーグ優勝3度。順風満帆だった。

だが3年春はV逸。3年秋と早大の第100代主将に就任した今春は、勝ち点を奪えば優勝だった早慶戦で勝ち星を挙げられなかった。特に今春は2勝3敗と大学初の負け越し。「勝てないと成長していないと思われる」。弱音を吐いたこともあった。

そんなエースがこの日朝、家族に“決意表明メール”を送っていた。母・しづ子さん(50)に「ありがとう」の気持ちを込めた文章。4年間支えてくれた家族に勝利を届けたい-。マウンドではこの思いも胸に腕を振り続けた。

応武監督は「そういう星の下に生まれている」と斎藤の強運に舌を巻いた。斎藤は「いろいろな人から『斎藤は何か持っている』といわれますが、きょう確信しました。それは…、仲間です」。

ハンカチ王子から頼りになる主将に成長した4年間。斎藤が培った自信を胸にプロの門をたたく。