日本一の極辛カレー大沢食堂
「極辛」と書いて「キョクシン」と読む・・・読め!
地上最強の極辛カレーを出す店、大沢食堂で男試し。
地上最強の極辛カレーを出す店、大沢食堂で男試し。
「大沢食堂 カレー」で検索をかけると、激辛を超えた極辛カレーの前に倒れた屍の山を眺める事ができる。
全国の辛党、カレー党が畏怖し尊敬してやまない名店「大沢食堂」が巣鴨から白山へ移転となった。
巣鴨店時代に辛さのチョモランマ・地上最強の辛いカレー「極辛カレー」に挑み、半分しか食えずに敗れ去ったワタシだが、白山店にて再挑戦とあいなった。
同行するのは、格闘マンガの鬼才「グラップラー刃牙」「餓狼伝」作者の板垣恵介氏とそのスタッフ。
「誰だって1回は「地上最強」てのを目指すのさ・・・ 」 (グラップラー刃牙より)
前回は半分食えたのだ!
「少しだけ耐えられるということ、それは永遠に耐えられるということ」 (餓狼伝より)
いざ!
その前に、店主の紹介を。
大沢食堂店主:大沢昇……本名・藤平昭雄。
直接打撃制空手のパイオニア極真空手。
その創成期に活躍した伝説の空手家。
現役時代「小さな巨人」「ビックハート」と呼ばれ、極真空手代表としてタイ国バンコクでの極真VSムエタイの異種格闘技戦ででKO勝利をおさめる。キックボクサー転向後は全日本バンタム級初代王者に輝くなど、日本格闘技史に名を残す名選手である。
気絶してもまた起き上がって稽古をする氏の姿に、極真会館故大山倍達総裁は「僕が知っている限りで一番稽古をしたのは藤平(大沢の本名)だよ!」と常々語っていた。
この人が作るカレーなので、辛さに半端や妥協はないのです。
極辛カレーに挑む我々一行だが、板垣先生スタッフの一人が辛食が得意ではないと判明。
ここの辛さは尋常ではないのである。
辛いのが苦手の人が挑むことは「死」を意味する。
これはけして大袈裟ではなく、過去に病院直行した人もいるのだ。お店も、普段は大辛完食経験者ではないと極辛を出してくれない暗黙のルールもあるのだ。ここは普通で行こう。板垣先生ともう一人のスタッフさんは極辛を注文。ワタシは……大辛を注文。
ヘタレと言う無かれ!
前回完食出来なかった事を踏まえて、残されたカレーの山を残すのが嫌だったのだ。
いかにマンガ界一のマッチョパンプ板垣恵介でも完食はままならぬだろう……と値踏みをしたのだった。
1~3スプーンまでは旨味が勝る(ここのカレーは実際美味いからね)、しかし、それからは頭皮、耳の後ろ、眼の下にある汗腺が120%開口する。以後、眼は血走り(極辛の10倍甘いと言われる大辛を食っているワタシの目玉参照)、胃はもだえ苦しみ、耳が遠くなり、ものの見事に体全体が動かなくなる。スプーンでカレーをすくえなくなるのだ。
完食まで水・味噌汁は飲んではいけないのだ。
ここのつけ合せ、紅生姜、味噌汁は、辛さに追い風となる仕組みだ。
前門のカレー、後門の味噌汁なのだ。
危険水域となったためギブアップ。
ワタシが万一の為にと持参したストロベリーヨーグルトでクールダウン。
ワタシは大辛で四苦八苦、とても援軍参加の余裕は無い、本日も全軍玉砕か・・・と思った矢先。
普通じゃない男が一人いた。
元陸上自衛隊第一空挺団は伊達じゃなかった。
食った。