こんにちは、東京都大田区・田園調布税理士事務所の所長の山内です。
税理士には、得意な会計ソフト・不得意な会計ソフトがそれぞれ存在しています。
要するに、「勤務していた時に経験していた会計ソフト」は得意なもの。
それ以外のものは不得意なモノに該当します。
会計ソフトには、弥生会計をはじめとして、JDL・ミロク・TKC・勘定奉行・PCAなどなど・・・20種類ぐらいあるんですかね?
とにかく沢山あるんです。
ですから、全てを満遍なく得意です~っていうのは、ある面では不可能なんですね。
・・で、私が個人的に提案したいこととしてですよ?
TKCという会計ソフトを使っている税理士。
この税理士に依頼している会社さんは一度チェックしてみて下さい。
経理がズサンじゃないかどうかを。
TKCという会計ソフトは、もともとは「つくば計算センター」をそれぞれ頭文字を取って、それっぽくカッコよくした名称です。
(つくば計算センター。。。ダサいですね(汗))
TKCは、そのテの人に怒られてしまうんですけど、「ガッチガチに固めた高級会計ソフト」。
良い意味では、細かく精密な計算を実現させてくれますが、悪く言うと、融通が利かないために、扱いづらい。
個人的な価値観としては、「ガッチリキッチリ経理をしたい」という大企業向けのような気がします。
(とりわけ中小企業・個人事業には絶対必要ないと感じています。)
そんな中、会計システムとしてはTKCは優秀ですが、こと作業をする税理士となると、必ずしもそうだとは言えないようです。
実は、TKCというのは独自のシステムを保有していて、決算関係書類を出力するには、専用の用紙が必要になってきます。
また、そのプリントアウト作業をするだけで、「1枚あたり○○円」といった、いまどきケチなスマホゲーでもやらないような課金制。
要するに、利用する税理士としては、「紙でまず金を払って、印刷するにも金を払う」という二重払いみたいな状態なんです。
近年、税理士顧問料がデフレなありさまを受けて、もともと高額になりやすいTKCユーザー税理士が打った苦肉の策。
「経理をテキトーにする」作戦。
経理をテキトーにすれば、出力される用紙の枚数も少なくなる。
この方式でやれば、同じ顧問料でも経費が1円でも浮く。
信じられないようですが、この前関与したお客さまのところでは、明らかにそのような形跡が見られました。
具体的に言えばですよ?
例えば、売上金額を計上するにあたっては、月別ではなく日別でやるのが正規の簿記のルールなんです。
つまり、「8月分の売上100万円」とまとめて仕訳をするのではなく、「8/1 10万 8/2 3万 ・・・」といったように、細かく作業しなさいと指示されているワケです。
そんな中、できるだけ「どうせ経理はドシロウトだからわかんねェだろう」という先入観のもと、ナメた経理をしてくれるワケです。
8月分の売上 100万 ってな感じで(汗)
(これ、税務調査入ったらガチで指導食らうと思いますヨ。)
まとめて経理パターンは、売上だけでなく、仕入・経費関係全てにおいても言えることです。
もし、みなさんの決算書や、総勘定元帳などなどの、税理士が作成した資料の端っこに「TKC」と書いてあったら、気を付けて見てみて下さい。
もしかすると。。。紙の節約(=経費の節約)の犠牲になっているかも・・・?
今日もお読みくださりありがとうございます!