11-1-4-14)歯から全身を観る医療 矯正歯科医の仕事 
    セファロなしで矯正治療は可能か?=子供の矯正

「源流医療としてのオーラルケア=ダブハスな歯科医療」
これからの新常識=オーラルケア  

「白く輝く真珠の首飾りより美しい歯列
・正しい噛み合わせの安定性
・すがすがしい口もと

・・・に留まらず
全身疾患予防のための
プライマリ・オーラル・ケアの確立のために
矯正歯科医 鎌倉dentofaco= http://dentofaco.jp
・・・が独自にが取り組んでいる諸問題」

シリーズ “11-1-4-14) 歯から全身を観る医療 矯正歯科医の仕事
    資料採取の重要性 セファロなしで矯正治療は可能か?=子供の矯正”

“セファロなしの矯正治療を駆逐せよ!”

成長期にある子供の矯正治療では

“ヒトの顔の成長発育の生物学的背景からの十全の理解”
・・・が必要であることは論を待ちません

ヒトの上下のアゴの骨の
成長発育の様相を
完全に理解していれば
将来の骨格性の不正を軽減できたり
抜歯を回避できたり
手術の介入を避けることも
可能である場合が確かにあります

 

骨の改造現象

 

しかし
ヒトの顔面骨格の成長発育の様相は
とても複雑であり

ミシガン大学などでは
CHGD= ヒト成長発育センター
・・・を併設しているくらいなのです

 

体のある部分は成長に伴って小さくなる

 

やはり
矯正学教室に
専属し
専門教育を受けない限り
不可能なことと思われます

デコボコした歯並びや
逆に隙間だらけの歯列
・・・の側方の問題では

たしかに
昨年幕張メッセでおこなえわれた
日本矯正歯科学会大会長だった
葛西一貴教授の研究にあるように

“縄文時代人と現代人の骸骨を前から見た比較で
アゴの骨の大きさは変わらないのに
現代人がデコボコな歯並びであるのに対し
縄文時代人では歯並びがいいのは
奥歯が現代人では内側に倒れているのに比して
縄文時代人ではきちんと直立している”

・・・といった研究結果があるので
上下歯列を一塊とした
アクチベータータイプの
取り外しのきく装置を
成長発育期の患者さんに与え
アゴの側方への拡大を促進させるのは理にかなっています

それにしても
何ミリの拡大が必要であるかは
セファロをとって
値を見なければわかりません

 

取り外しのきくクレア矯正装置

一方
出っ歯や受け口などの前後的問題では

 

 

反対咬合用アクチベータ


奥歯の高さが低すぎれば下アゴは前方にきて受け口になりますし
奥歯の高さが標準より高すぎれば下アゴは後方に回転して出っ歯になります

上下の奥歯の選択的な
バーティカルコントロール=垂直方向のコントロール
・・・が有効な
“顎成長期におけるインターセプティヴ=抑制矯正”
・・・である場合も多いのです

これまでも
何回か紹介してまいったことですが
これからまた数回にわたって
さらに踏み込んだ
“抜歯・非抜歯”
・・・についての
論議をして行こうかと思います

わたしたち
矯正歯科医は
矯正治療の前に
セファロを含む
歯型や写真などの資料を採取します

それらを分析して
診断を下し
治療方針を立脚して
矯正歯科治療を開始します

矯正歯科=オーソドンティクス

顎顔面整形歯科=デントフェイシャルオーソピディクス

・・・と分けて治療方針を立脚し

たとえば

1)下アゴの成長を加速=整形効果

2)上下とも突出した前歯を 何mm 後方移動

・・・を治療目標にして
およそ2年間の
矯正歯科動的治療
=実際に歯を動かしてゆく治療を行います

矯正治療が完了して
装置を撤去したのち
もう一度セファロを含む
資料を採取し
比較検討します

 

デジタル・レントゲン

 

“セファロ”は
左右の耳の穴を固定して撮影する
規格写真なので
治療前後の2枚を
重ね合わせることによって
治療期間を通じて
どのような変化が起きたのかを
判定することができるのです

矯正歯科のプロである
矯正歯科医が
矯正治療の診断と
治療方針の立案に使用する
セファロ=頭部エックス線規格写真 http://en.wikipedia.org/wiki/Cephalometric_analysis

・・・では
矯正歯科前に診断と
治療方針の決定ができます

矯正歯科中には
決定した治療方針に沿ってぶれずに
歯が移動しているかを判定ができます

また
矯正歯科後には
治療結果が成功したかどうかの判定ができます

矯正歯科医による
資料採取
セファロ分析
診断
治療方針の立案
・・・をへさえすれば
経過良好で
いい歯並び・かみ合わせまで
一直線

お口の中を見ただけ
もしくは
歯型だけではわからない情報が
頭蓋全体を撮影するセファロでは
わかります

矯正開業医の集団の調査では
60%近くの矯正患者さんに
抜歯が必要であるといった
データを示しておりますが

セファロに頼らずに
お口の中を見たり=口腔内審査
歯のレントゲンと見たり=パノラマレントゲン
しただけでは
治療方針の決定もできません

矯正治療は動くかどうか試してみるものではなく
目標もなしに試しにやってみるものでもありません

やはり
セファロを撮って
矯正治療による変化を受けることがない
患者さんの脳を含む
頭蓋全体から
アゴの位置
歯の角度を
調べてみない限りわからないのです

歯科医師免許があれば誰でも矯正治療をしていいのですが

専門領域との境には
やはり
“線引き”
・・・が必要ではないでしょうか??

アゴの骨の大きさには限りがあります

矯正治療で
大切なのは
歯だけを見るのではなくて
頭蓋全体との関係から
歯とアゴの位置付けを評価すること

これには
口の中の歯を見る
歯のレントゲンを見る

・・・だけでなく
頭蓋全体のレントゲン撮影が必要となります

骸骨上の
でっこみ・ひっこみに
S点
N点
A点
B点
Po点
Or点
・・・などの計測点としての名称を与えて

同一個体では
その経年変化である成長発育の方向と量

また他の個体と比較して
いい噛み合わせ集団と
一体どこがずれているのか?
・・・を数値的にわかるようにしました

タクシーに乗ったら
行先も聞かずに
いきなり走り始めた
・・・なんてことは絶対ないはず

生きた歯を動かして行く
矯正歯科治療
ぜひセファロ装置を常備した
矯正歯科医か
歯科大学・大学歯学部
・・・を受診下さい

計りもしないで歯を動かせば
歯はダメになります

下手をすれば死んでしまいます

私たち矯正歯科医は
“矯正治療”
・・・しかしません

歯を治すのはデンティスト

歯の矯正はオーソドンティスト

知識も

技術も

設備も

経験も

・・・全く違うのです

“歯の矯正は矯正歯科医へ”

        (つづく)

 

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セコンドオピニオン乃至来院相談 : call : 0467-22-6702
 

矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正
カマクラデントフェイシャルオーソピディクス
鎌倉市小町1-5-21森ビル3F
call : 0467-22-6702
E-mail : kamakura@dentofaco.jp
URL : http://dentofaco.jp
院長:歯科矯正医 山本一宏
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member

 



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