「理想的な歯ならびと噛み合わせの安定性の確立のために
矯正歯科医 鎌倉dentofaco が独自にが取り組んでいる方法」
18) @「いざ岡山へ!」
岡山歯学創刊号巻頭の総説
一般的に
創刊号巻頭の総説
・・・はその学部のトップの教授が執筆し
教室代表者が名を連ねるらしい
通例では教授の名があと??
最初の師匠
中後忠男教授から
助手にしてやるから
・・・といって
お呼びがかかりました
通常国立大学ですと
大学院を出て
通算およそ10年ほどして
手に入れることができるポストですので
よろこんでお受けさせていただきました
(あと二月で X3
おおよそ
50万の賞与がもらえるので
もし逆の立場だったらそれ
もらってからこいっていっただろうにな・・・)
着任当初の身分は
歯学部準備室勤務
医学部医員兼任
明くる四月の助手就任を
待つかたちになりました
採用期限一日とする
・・・といった人事
手取り給与はおよそ11万
もちろん登院しましたが
国立大学の規定で
3月31日は出勤できないことになっております
時まさにバブルの絶頂
同期での卒業生からは
「賞与をいれた封筒が縦にたった」
・・・などときかされました
陛下の妹さまが入院されたという
旧平木内科が使用していた
木造の研究室で
組織培養の準備をして
準備室では
現在の矯正科が使用している
診療室と実験室の図面を引きました
岡大は旧帝大だけあって
立派な銀杏の木が多く
大粒の銀杏がたくさんとれました
旧癌源研究施設にこっそりはいって
二階の窓から
外側の渡り廊下みたいなところに出ます
実験室で顕微鏡を覗いている博士たちの姿
おもむろにガサガサってやって
銀杏のみを落とします
実験室に帰って
果皮をはずし洗浄していると
教授が通りかかります
「おおようやっとっるの!」
ところがところが
さらに
政権が変わって
臨調がかかって
新設の医科歯科大学の
人員削減のとばっちりを受け
勝てて加えて
医学部からはポストがとられてしまう危惧から
医員の枠の返還を迫られました
運の悪いヤツ
つまりどこからも給与が出なくなってしまったのです
教授からは
四国の病院の医長のポストを勧められましたが
田部助教授が
「こいつは矯正の勉強にきたんだから」
・・・と救い舟を出してくれました
しかたなく
古里に帰る決意をしたのです
「骨格性上顎前突の diphasic 治療」
今般
よい・・・と
大船の先生方の間で話題ときく
当院のROA= Removable Orthopedic Appliances
=可撤式矯正装置
再三にわたりご紹介してきた
固定式のエッジワイズ装置が
アメリカで発展してきたのに対し
こちらはEU 由来です
ハリー・ポッターでおなじみですが
当時のヨーロッパでは
学校は寄宿舎のようになっていて
就学中に矯正装置をつけて
夏休みなどで帰省する際には
一旦はずして
上下一体となった
モノブロックで固定しておくのが
習わしでした
ドイツ・ライプツィッヒにて
アンドレーゼン先生は
休み中に
ただ止めておくだけのつもりで
入れておいた装置によって
歯並び・かみ合わせが改善していることに気づき
前世紀初頭に
病理学者のホイプル先生と共著で
かの有名な “Functionskieferorthopedie=
機能的顎矯正法” を表しました
一時一線を退いた感のある
取り外しの利く矯正装置ですが
当院の医院名の
デントフェイシャルオーソピディクス
の理論の提唱者
トム・グレーバーによって
1977年のまとまった成書として
発刊され
それを我々岡大グループが
日本語に翻訳して
出版したのです
今回の症例は混合歯列期に
いちじるしい overjet=水平被蓋
を主訴として来院された患者さんに施術した
diphasic=2段階治療の例です
初診時9歳女性
歯が出ている事を主訴に来院されました
写真は当院開発のミニマム・アクチベータ
夜間就眠時のみの使用で
10ヶ月後の前歯被蓋の変化
切端咬合位(上下前歯突き合わせの位置)でかみあわせを採り製作する
Lingual frange=下顎に伸びる部分の歯に当たる
個所がワックスによってレリーフされて製作されていることに注意
装置が下顎前歯に直接当たってしまうと前傾(procumbency)をおこしてしまう
(第52回日本矯正歯科学会(鹿児島:1993)にて発表)
アクチベータによる第1期抑制矯正終了後
永久歯が生えそろうまでの間
半年間の観察期を置いたのち
一ヶ月間のヘッドギアによる上顎のホールド
(その間に治療計画上の永久歯の抜歯)
エッジワイズ装置による第2期治療=歯のレヴェリング(まっすぐにする)
前歯のリトラクション=後方移動
一歯対二歯の咬頭嵌合(interdigitation)の確立をおこないました
ふたつの整形装置による頭蓋顔面の成長コントロール
上下左右第一小臼歯4本の抜歯による
エッジワイズ・メカニクスを用いての
包括的矯正歯科治療によって
上顎では永久中切歯まるまる一歯分の後方移動が
下顎では永久中切歯一歯分の前下方成長が得られました
横顔の美しさを判定するための E-line からみた
くちもとの変化では
矯正歯科治療全行程を通じて
上下口唇ともに8mmにもおよぶ後退が認められました
写真は矯正歯科動的治療
(エッジワイズ装置による治療期間1年6ヶ月)
すべて終了後(上3葉)
矯正歯科動的治療終了後5年経過時のもの(下3葉)
顔の成長発育過程を通じて
整形治療=dentofacial orthopedics
および矯正歯科治療をおこなうことができ
顔面の発育を自然と適正な方向に
変化させることが可能となったため
術後の安定性も高く後戻りの心配も少なかった
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