48-7-1)「矯正治療はしたいのにあと一歩踏みだせない
    =顎関節症の心配」

理想的な歯ならびと噛み合わせの安定性の確立のために
矯正歯科医 鎌倉dentofaco が独自にが取り組んでいる方法

7-1)矯正歯科=歯列矯正治療が原因の顎関節症

1)治療費
2)痛み
3)ムシ歯
4)歯周病
5)食事
6)転居・転勤
7)顎関節症
8)スポーツ
9)楽器の演奏

当院問診票からの
矯正歯科=歯列矯正治療中の心配
はざっと以上のようでしたが・・・

6)番目のお引っ越しまでを
すでにブログで紹介させていただいております

今回は・・・

7) 番目の顎関節症

解答から先に申し上げますと
現在の内外の学会レヴェルのコンセンサスでは
矯正歯科=歯列矯正治療が原因で
顎関節症になることはありません

1996年にアメリカでおこなわれた
NIHのTMD(顎関節症)に関する
Technology Assessment Conferenceで ・・・

「世界中の歯科医を驚かせた」

・・・のは
歯並び・かみ合わせが
顎関節症をはじめとする
顎機能異常の原因とは
いえないといった内容でした

当時の即座におもったことは
まさか
医師の責任逃れや
保険会社の思惑通りに事が運んでいる
のではないかを疑ったものでした

アメリカのTMD= 顎関節症の学会は
Orofacial pain= 口と顔の痛みの学会と一緒になって
さらに
頭痛学会までが連立して
頭痛の解消のために
医師たちが
歯にぱちんとはめて使う
リラクシング・スプリントの
作成などの知恵を借りに
歯科医に歩み寄ってきているような現状です

 

顎関節症用スプリント


現在
アゴの機能異常の発症・増悪させる因子として
歯並び・かみ合わせが
リスクファクターとなりうるとはされながらも
関係する因子は歯やアゴの神経・筋肉の問題に留まらず
精神的,行動学的に至るまで多岐にわたるとされています

外科系からも
「顎関節症が歯並び・かみ合わせのみでは発症しない
ことがあきらかになってきた」として
歯並び・かみ合わせと
顎関節症の因果関係がもう一つはっきりしない
とした研究結果が発表されました

外科的手法=手術
では繊細な咬合治療は不可能なため
どのレヴェルまでみているか?
といった疑問は残ります

確かに歯並びがめちゃくちゃ
でもなんら症状を訴えない方がいらっしゃいますし


矯正治療でぴかぴかの
歯並び・噛み合わせになったにもかかわらず
アゴの不調を訴える方がいらっしゃる事も確かです

最近ではTCH(Teeth Contacting Habit)といった
長時間にわたって上下の歯を接している事が
顎機能異常の発症・増悪させる因子として注目されております

しかしこういった内容は
今に始まった事ではなく
古くは我が国の誇る九大で開発された自律訓練法
=温感訓練・重感訓練
(力を抜こうと努力するとかえって緊張してしまうため
楽な座位あるいは横臥位で腕が重い腕が重い
・おなかが暖かいおなかが暖かい・額がすずしい額がすずしい・・・と心の中で唱える)をはじめ

親子2代にわたり食いしばりの研究をされており
当院にも時々お見えになる押見一先生の研究会(一の会)の
長野の谷口威夫先生などは
その物を拝見はしていませんが
何かプリクラやシールをおもわせる
ものを患者さんに渡し
1枚は壁掛け時計に
1枚は姿見に
1枚は車のバックミラーになど
それを張って
目に入ったら
全身脱力し,唇を閉じて
歯ははなす(噛まないで上下の歯を離す)
と指導されているとききます

気がついたら力を抜くことや
歯を離すことは
おきている時は注意できますが
就眠時には難しいものです

(最大の自己暗示は明日の朝
生きて目覚める事とする
押見一先生については
次回の Blog で
紹介させていただきます・・・お楽しみに!)

人生のうちで1/3の時間を占める
睡眠時に良質な睡眠相を得る事は
単に疲れを取るだけに留まらず
各種ホルモンや病原菌に対する抗体を作る
上からも重要です

顎機能の異常や原因不明の口腔顔面痛を訴える
患者さんのうちには睡眠中に20分にもわたる
噛みしめ・食いしばり・歯軋りなどの
いわゆるブラキシズムをおこなう方たちがいます

就眠時食いしばりは無意識下でおこなわれるため
コントロールがとても難しいものです

しかし様々なスプリント(マウスピースやナイトガード)
をお口の中にはめてお休みになられるだけで
お札宜しくすべてのevil force=悪い力を
一身に担ってくれます

スプリントには単に食いしばりから
歯を保護するだけのために用いられるものと
アゴの位置の修正を目的とした
オーソピディック(整形的)・スプリントがあります

また,固いタイプと柔らかいタイプ
上の歯につけるものと下の歯にセットするもの
歯の動きを止めるものあるいは歯を動かしてゆくもの
など様々なタイプがあります

ただし,通信販売などプロの目が届かないところで購入したりすると
iatrogenic=医原性のさまざまな障害が生ずる事
(咬めなくなってしまったり
症状がさらに強度に現れたりする事がある)
ので注意が必要です

 

 

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セコンドオピニオン乃至来院相談 : call : 0467-22-6702
 

矯正歯科 : 鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正
カマクラデントフェイシャルオーソピディクス
鎌倉市小町1-5-21森ビル3F
call : 0467-22-6702
E-mail : kamakura@dentofaco.jp
URL : http://dentofaco.jp
院長:歯科矯正医 山本一宏
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member

 



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