理想的な歯ならびと 噛み合わせの安定性の確立のために 当院が取り組んでいる方法

22-8) 矯正歯科における抜歯治療と非抜歯治療・中立の立場から・・・ 10)-2 
 


・・・昨日の記事からつづく

私たちの現代は,
遺伝子レベルの悠久の時の流れから見ると,
進化の過渡期にあるようです.

ある矯正専門医の意見では,
そのうち先天的に第一小臼歯が欠損した
突然変異の子供たちか生まれてくることによって,
この現象は解決するらしいのです.

ところが彼のコンピュータシミュレーションからは,
こういった未来は2000年も先の出来事らしいのです.
つまり,
25歳で次の世代が生まれてくるとして,
80代も先のことのようなのです.
それまでは私たちの歯科矯正の仕事はどうやら続いてゆくようです.

また,
一家庭内で獲得形質として,
歯科矯正治療が数代にわたっておこなわれると,
ひょっとして,
この2000年はもう少し近いものになってくるかもしれません.

実は,
当院にひとりだけ全4本中3本の第一小臼歯を
先天的に持って生まれなかった患者さんがいます.

現代の歯科矯正治療は,
いわば進化を先取りするような形でおこなわれているのです.

日本矯正歯科学会でも,
抜歯非抜歯のコンセンサスを得るため,
非抜歯治療最右翼ののDr.Greenfield と,
もう一方では抜歯はおこなうものの
数十年にわたるすばらしい長期安定症例を多数お持ちのDr.Boley に
debate のようなかたちで講演をおこなって戴き,
そのうちからコンセンサスを導き出そうとする試みをしました.

Dr.Greenfield が最初に壇上に立ち,
その非抜歯による素晴らしい理論を展開され,
続いてDr.Boley が
左・中・右の三連のスライドを駆使して
矯正動的治療後の長期安定性について述べられました.

Dr.Greenfield の方法も素晴らしいものでしたが,
Dr.Boley が非抜歯治療とはそもそも拡大であるといった点に重きを置き,
最後のスライドで日本の夏祭りで遊ぶ子供らの映像を映してこういわれました.

「これらの人たちに,本当に10年後20年後の結果が出ていない方法で治療をおこなって本当にいいのでしょうか?」

いつの日かDr.Greenfield の方法も
きっとこうした time-tested を経て再び私たちの前に現れるでしょうが,
その講演の座長を務められた福原昭和大学名誉教授が,
20世紀初頭の著名な矯正歯科医である
Dr. Calvin S. Case の言葉を引用して語った言葉をもって,
日本矯正歯科学会としての統一見解としたようでした.

すなわち,"The failure to extract teeth when demanded is quite as much malpractice as the extraction of the teeth when not demanded.
(必要なときに抜歯しないでいるのは,抜歯をしてはいけない症例で抜歯をするのと全く同様,間違った治療だ.)"

鎌倉 dentfaco 山本歯科・矯正サイト・「抜歯? 非抜歯?---」・中立の立場から・・・より

 

 

 

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院長:歯科矯正医 山本一宏
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
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