昨日の Blog で予告した通り
「マイオファンクショナル・テラピー」について
述べてゆこうと思います
「マイオファンクショナル・テラピー」とは
正しい飲み方(正常な嚥下)のための指導をさします
日本ではおもに歯科大学や矯正歯科専門院
などで歯科衛生士が担当することが多いのですが
アメリカでは Oral Myo-functional Therapist とよばれる
専門の職業があって,サイコテラピストのように
一回のセッションごとに$150くらいの
治療費をチャ-ジして指導をおこなっています
矯正歯科治療を成功させてゆくために
大きな役割を演じる
「マイオファンクショナル・テラピー」
の具体的な方法につき
実際に 練習を一緒にしてまいりましょう
シカゴ大学イリノイ校の
故トム・グレーバー教授の
ブルーブックとよばれる
矯正学の聖書的教科書
"ORTHODONTICS"からの引用です
(Courtesy TM Graber)
物を飲み込むことを
専門的には嚥下(えんげ)=swallowといいます
図の上は正常嚥下者
下はアブノーマルなパターンです
まず正常な嚥下では
上下の口唇が優しく接し
上下の歯も軽く当たります
舌尖はマイオファンクショナル・テラピー
セッションでは"スポット"とよばれる
切歯乳頭に位置し
嚥下パターン中一貫して動きません
唇閉じて=Lips together,
歯をあわせ=teeth together &
ベロを上アゴにぴったり吸い付けtongue approximate to the palate.
のどでゴクン!
これで月面基地におけるように
3重シールの陰圧をつくり
後は食道経由で
胃の中までまっしぐら
正しい嚥下の完了
しかし歯並びが悪い人
歯の出ている人たちでは
いささか状況が異なります.
前歯があわない分
奥歯は噛みあわずに
舌は正常範囲を超えて前進します
タング・スラスティング=tongue thrusting=舌突出癖
そこで下唇と出会い
リップ・タン・コンタクト=lip tongue contact
舌と下唇を使って陰圧をつくります
そのとき正常者ではもっぱら使われる
上唇が使われないため
廃用してまくれあがり
インコンペタント・ロップ=incompetent lip
さらに下唇を押し上げるため
下唇下部=オトガイの部分に
桃の種のような緊張が生じます
メンタリス・ハビット=mentalis habit
口唇を掃除機の吸い込み口
食道をゴミホース
胃をゴミ袋とすると
正常嚥下者では
うまく作動する掃除機で
バキュームでぐんぐん
掃除ができてゆく状態です
異常嚥下癖の場合には
吸い込み口がゆがんだり欠けたり
しており陰圧にならなくて
シューシューといってるような
状態であるといえます
しかしそのとき
まちがってじゅうたんが貼り付いてくれば
まがいなりにも陰圧をつくることができます
じゅうたんの役目をするのが
下唇と舌の異常行動です
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院長:歯科矯正医 山本一宏
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member