拝啓、ジョン・レノン | DendrobiumSoundSystemBlog

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仕事中、車のラジオで真心ブラザーズの「拝啓、ジョン・レノン」が流れていた。





いつ聴いても強烈な歌詞。


馬鹿な平和主義者。
現実見てない人。


そうなるべくして生まれてきた人。


そういう人はいつの時代も一定の割合で居る。
そういう人ににとって生きることは素晴らしいことである以上に苦行なんだと思う。


いつだって現実の向こう側の理想の世界に行きたいから。
けど決して頭ん中お花畑ってわけじゃなくて、しっかり色々考えすぎるくらい考えてて、
それでも理想の世界を、まるで懐かしむかのように、ずっと夢見てしまうから。


人に非現実的と言われ、
ときに自分を理想主義者かもしれないとエクスキューズを入れて物申し、
必死に自分を現実に繋ぎ止めながら生きている人は、
いつの時代も一定の割合で必ず居る。


歌が世界を変えるって本気で信じてはいけない。
心は深いところでみんな繋がっていると考えてはいけない。
考えたならば、馬鹿な現実見てない平和主義者様様。様。






先日、デンドロビウムのスタジオでTZKくんが、3.11以降の心境の変化や彼の考え方について話していたので、つい自分も身の丈以上のことを考えてしまいました。


3.11以降の自分の迷走ぶりは恥ずかしくて情けなくて、ここにはとても晒せない。
少しだけ晒すならば、自分の無力無能ぶりに絶望して、絶対的に正しいものを外に求め続けていた、という感じです。


誰かその当時の自分に会ったならどうか、なぐさめてあげるか刺し殺すかしてあげてほしい。
そいつはまだここに居るのかもしれないけども。

少なくとも、自分以外のものにがんじ絡めになり身動きがとれないという状態は過ぎたのだと思う。
そのきっかけはいくつかあるけれど、TZKくんとMKMさんがバンドに誘ってくれたことが決定打になったことは間違いありません。

自分は音楽をやっていないと、
ただでさえダメなのがもっとダメな人間になるということを知りました。

ダメでも進みます。進ませてください。ちょっと通ります。
馬鹿な理想主義者が、ちょっと通ります。