00_DPP_4114.JPG

岡山電気軌道東山線・東山電停付近

 

この日の岡電3005号「日光号」特別運行は、東山 10時40分発からの4往復。
14時前には入庫することになっていた。

残り2往復。<徒歩鉄>の自分にとっては撮影機会は残すところあと4回である。
でも、そんな限られたチャンスでも「商店街のアーケード+電車」の構図は、
何としても撮りたい、そう強く思うのだった。


という訳で“居残り”。3005号が東山で折り返してくるまでの20分余り、

京橋交差点の近くで待ち続けたのだった。

 

 

01_DPP_4131.JPG

岡山電気軌道東山線・小橋-西大寺町

 

旭川に架かる京橋は、岡電最古のセンターポール区間。
駅前の大通りのものは、桃太郎と瀬戸大橋をかたどった装飾が見られるが、

こちらはシンプルな電柱。自分にとっては、赤茶けた色のポールが並んで

いるのが何とも渋く感じられ、こちらの方が気に入っている。

「さぁ、どうだ?!」

 

 

02_DPP_4100.JPG

岡山電気軌道東山線・小橋-西大寺町(後追い)

 

先ほどの京橋交差点から、ずっと電車に並走していた軽ワゴン車、

その車体がちょっと派手すぎるのが気になるが、でも、ほぼ自分が

意図していた1枚。

「撮りたかったシーン」は、ほぼ一通り撮り終えることができたのだった。

余談ながら、このポジション...

 

 

03_DPP_4130.JPG

岡山電気軌道東山線・小橋-西大寺町(後追い)

 

ちょうど向かい側が岡山名物「大手まんじゅう」のお店である。
こちらも昔ながらの商店に相応しい重厚感すら感じる木造建築である。
その前をゆく電車を撮るという撮り方もあるのだが、今回、私としては
「アーケード」にすべてを賭けていた。

さて、この電車が右折してすぐのところに西大寺町電停がある。
ここから東山ゆきに乗車。もちろん、徒歩でも間に合うのだが、

でも1日乗車券。短区間でも電車利用である。

 

 

04_DPP_4101.JPG

岡山電気軌道東山線・門田屋敷電停(後追い)

 

そして、再び戻ってきたのが門田屋敷電停である。
日中は、基本的に東山線と清輝橋線の車輛運用は分かれており、

お昼を挟んで同じ電車がずっと岡山駅前-東山間を往復し続ける。

この日、最初に乗ってきたのと同じ7202号車だった。
ちなみに、岡電の車両番号、上2桁がその車両が投入されたのが

会社創立何年目だったのかを示している。角張った電車は7000番台、

少し丸みを帯びた広窓の電車が8000番台の形式を持つ。ちなみに、

この7202号車は1982年(昭和57年)の増備車(というか車体更新だが...)。

つまり、岡山電気軌道株式会社の創立は1910年(明治43年)に遡る。

この電車、走っている線路からしても明らかに東山ゆきなのだが、
終点の手前、最後の停車駅を出発すると折り返しにそなえて行き先表示を
変えてしまうことが多い。「岡山駅前ゆき」を表示して東山に向かう姿を
撮ったのだった。

ここまで街の情景を入れてのカットが多かったので、少し車輛中心の

スッキリした写真も撮っておきたい...

そう思って訪れたのだった。

 

 

05_DPP_4135.JPG

岡山電気軌道東山線・門田屋敷-中納言

 

門田屋敷電停のすぐ横の交差点には歩道橋が架かっている。

東山のものとは違ってこちらはL字型になっている。電車に架線がかかるのが

気になる私にとって、立ち位置を比較的自由に変えられる、このタイプの

歩道橋はありがたいもの。

ちょうど、折り返してきた7202号が8301号とすれ違った。
黄色系統の色の広告塗装がすれ違う横を通っていくのは岡山県内でよく見かける
黄色いタクシー。もう少し、引いた構図で“黄色3並び”などという撮り方に
できれば良かったが...、とっさの機転が利かない性格なのである。

 

 

06_DPP_4136.JPG

岡山電気軌道東山線・門田屋敷-中納言

 

そして、MOMOと7002号車。今度は正面がちに2両の離合シーンを

狙ってみた。

でも、これを撮りながら私もようやく気付いたのだった。
路面電車の場合、信号待ちのタイミングなどもあるので電車の

運行パターンは一定しないのだが、それでもダイヤ設定上、

この門田屋敷の交差点付近で上下電車がすれ違うような設定に

なっているのではなかろうか...

今度、3005号は東山ゆきとしてやって来る。歩道橋から見て

奥の線路である。ということは、カメラを構えていたところで...

「被られる!?」

ちなみに、折返しの岡山駅前ゆきまで粘ったとしても、その場合は

手前の線路をゆくので3005号自体が被られて見えなくなることは

無いはずだが、鉄道写真としては、「裏被り」といい、お目当ての

電車が見えていても別のとすれ違っているシーンというのは
一般に失敗作とされる。

「もしかして、この撮影地、ハズレだったのでは無かろうか!?」
ようやく、自分の足りないアタマにも事態が呑み込めてきたのである。

 

 

07_DPP_4137.JPG

岡山電気軌道東山線・中納言-門田屋敷

 

西大寺町から続く細い電車通りを抜け、旭川を渡って中納言からの

連続カーブを曲がって3005号は国道250号線上に出てくる。

まずは、上から。

 

 

01_DPP_4027.JPG

岡山電気軌道東山線・門田屋敷電停付近

 

電車が信号待ちしている間に歩道橋上で立ち位置を変えてサイド気味に。

 

 

08_DPP_4103.JPG

岡山電気軌道東山線・中納言-門田屋敷

 

そして、門田屋敷の交差点を通過していく姿を真横から。
迷っていたら自転車に乗った2人連れのお姉さん、ちょっと処理が

中途半端。でも、車輛全景がわかる記録写真も上手く撮ることができた。

そう、このときだけ、この交差点で離合しなかったという不思議。

ラッキーではある。


さぁ、最後の1往復、次の予定を考えると岡山駅前にできるだけ近い所で
撮りたかった。門田屋敷電停から再び岡山駅前ゆきに乗り込んだのだった。