この物語は8月29日に行われた青春カフェさくらいプロデュース公演『やりたいことをやらなくちゃ』で上演したものを、ブログ用に改訂したものです。
前回のつづきから
場面は切り替わり、男の精神内部
モノローグが始まる
「よく思う。
何でヲタクだけ、一部がバカやらかしたら全体もすぐにそんな風に見られるのか。
2010年市川海老蔵が酒に酔って横柄な態度で灰皿テキーラ作って殴られた事件。」
ページがめくられる
2013年、サッカー選手の前園真聖選手がタクシー運転手に暴力振るった事件。
ページがめくられる
「ヲタクを怖いというならば、歌舞伎役者は?サッカー選手は?はたまたそのファンは?」
「2005年、京都大学のアメフト部が女の子を酔わせてレイプしたという事件。
アメフト選手は怖いですか?
大学生は怖いですか?
…日本人は怖いですか?
人間は怖いですか?
ヲタクが怖いって…そういうことじゃあないのか?」
ページがめくられる
『終章 人間は怖いですか?』
『どうだった?』
「…どうだったかって?たった1回の講義じゃ分からんよ。」
『(ため息交じりに)そうかい。』
「けど、知識を根気よく外へ外へと伝えていかなきゃいけない。先は長いだろう。それでもさ、俺は死ぬまでヲタクを張り続ける。人間として大事なことの多くは、アニメや漫画から学んできたんだ。犯罪を作る道具じゃない。世の中ってのは確かに強い。俺一人じゃ絶対にかなわないけど…
それでも、負けないでいることはできるから。」
最後のページがめくられる
男は迷いの晴れたような笑顔を見せる
それは、未来を信じているように見えて…
―終劇―
以上です!長丁場ありがとうございました。
感想等はコメントで承っております。ぜひお声をお聞かせ下さいませ。
いないかと思われますが、一人芝居で使ってみたい方いらっしゃったらメッセージをお願いします。