前回も書いた仕切り問題
時間ではなく気合で立つ。
この本来の姿は力士にとっても、我々ファンにとってもメリットが大きいです。
ファンは「いつ立つのだろうか、次でいきそうだ」と緊張感をもって見られますから単純に楽しいです。土俵上の一挙手一頭足を見逃せませんから楽しい上に相撲を見る力と言いますでしょうか、目や考え方も鍛えられます。
力士にとってもそんなファンの集中した視線を浴びて土俵に上がることは絶対プラスになります。見られるということは洗練されるということにつながりますからね。
激減した理由は時間前という立合いというのが卑怯と思われているのかもしれません。
正々堂々と立てと。
過去を見ると制限時間制定後でも奇襲のような形で仕掛けた例はかなりあります。横綱に対してでも双葉山なんかが奇襲のような形で立たれ、負けたケースもあれば、勝ったケースもあります。
双葉山が奇襲で敗れた例としては1941年1月の前田山戦です。全く立つ気を見せなかった前田山が突如として立って、左四つになり最後は吊り出しました。この時期の前田山はその張り手が問題になっていた時期でしたが、この立合いに世論がどうだったのかというのはちょっと分かりません。
最近で言うと、2010年7月場所で時天空が白鵬に対して時間前立合いをかなり誘ったという記録が残っています。これは残念ながら諸事情でTV放送がなかったので僕も見たわけではありません。
このような奇襲を奨励しなくとも、気合が乗ればいくべきだと僕は言いたいのです。かつてジャン・コクトーの「日本印象記」に「バランスの奇跡」とまで賞賛された立合いが戻ることを切に願っています。
p>日本相撲協会