私のお母さんは調剤薬局で薬剤師をしてます。
感染症が拡がり、緊張感いっぱいで仕事してるとのこと。
さまざまな病気やケガの人が病院で診療を受けたあと、お薬もらいにお店にくるんだから、当然ですよね。
中には隠れ感染症の人もいるかもしれない。
医療を支える覚悟でやってると言います。
お母さんは、高校生の時、困ってる人を助けたいという信念で、医療の仕事に興味を持ち薬学部に進んだ。
やっぱお母さんはすごいと思います。
私がバイトしてるドラッグストアも、体調悪くて薬を買いに来るお客さんもいるので、店長さんは緊張感もって、と言ってます。
仕事中マスクして、１日何度も、うがい、手洗い、洗顔してますよ。
10代の人たちは、自分は大丈夫だから、かかっても大したこと無いと、平気で遊びに行く人がいます。
自分は良くても、知らぬ間に周りに広めるから、遊びの外出を減らすことが大切。
気持ちはわかるけど、みんなの迷惑を考えて我慢しましょう。
お母さんの話を聞くと、病院ではさらに大変なようです。
お医者さん、看護師さん、受付の人は、感染症のリスクにさらされてお仕事してる。
自分がいつ感染してもおかしくない状況で、仕事に取り組み、素晴らしいと感じます。
同時に思うこと。
受験生でこれから医学部をめざす人は、あらためて医師という仕事の大変さを知ったうえで、志望すべき、、と感じる。
感染症を制御しきれなくなったイタリア北部では、医療従事者がたくさん亡くなってます。
日本もそうなってもおかしくない。
医療従事者は決して安全な仕事ではないということ。
自分の健康、いや命に代えてでも、患者さんに向き合う決意があるかどうか。
医学部を狙う人がめざす理由として、たまに聞くのは、、、
・成績いいから超難関大学学部に挑戦したい。
・医者は社会的にステータスが高い。
・収入が高い。
・一生食いはぐれることがない。
もちろん、多くの医学部志望者は、医師としての仕事の重要性を理解してると思う。
でも、上の理由が、まず発端だとしたら、すぐやめたほうがいい。
そんな人が良い医者になると思えない。
もちろん大人も、より上をめざすことこそ正義と勘違いしてる、視野狭窄な人がいるけど、そんな理由で子どもに医学部受験を奨めないでほしい。
まるで医学部受験を目的化してるような、学歴厨、進学マニア的な親は、考えを捨てるべきと思う。
医学部をめざす人は、医療の本質を真剣に考えてほしい。
病で困っている人、苦しんでいる人を助けたい気持ちがあるか？
患者さんの気持ちに寄り添えるか？
自分を犠牲にする奉仕の精神があるか？
医師が相手にするのは機械やモノでなく人間です。
それも弱い立場の人。
人間のお世話をすることが好きな人でないと務まりません。
人を助けるため、最悪自らの命を投げ打つ覚悟があるか。
だからこそ、世間から敬われる尊い職業なんだと思います。
私のお友だちに、今年、関東地区の国立大学医学部に現役合格した子がいます。
彼女はお父さんがお医者さんですが、それだけで医学部をめざしたわけでない。
「病気が治った患者さんから自分が感謝されるよりも、むしろ患者さんが、治りたいとがんばったことに感謝するような医者になりたい」
以前から言ってた。
きっと素晴らしいお医者さんになると思ってます。
私は、工学部の建築系に進むので、医療とは遠い分野です。
そんな人間が偉そうに書くな、と言われるかもしれない。
でも、人を助けたいという気持ち。何にも代えられない崇高なもの。
それは私にもよくわかる。
勝手なことばかりですが、医学部をめざす人はぜひ考えてほしいと思って書きました。
ではまた、ばいちゃ。
