すでに流行を終えたはずのマクロウイルスが、2015年頃から再び息を吹き返し、数は多くないものの2018年現在も一定数が検出されています。しかし前回の流行から時間が経っているため、世代によっては初めて「マクロウイルス」という単語を知ったという方も多いと思います。
それもそのはず、前回の流行は1995年頃でした。前回の流行をご存知の方であってもすでに過去のものとなっており、マクロウイルスと聞いてもピンと来ない方も多いのではないでしょうか。
すでに過去のものとなっていただけに感染の手口は古典的ですが、マクロウイルスについて改めて感染の有無を調べる方法や今後の被害を防ぐための対策を解説します。
マクロウイルスの感染経路は、メール添付されたマクロウイルス入りのWordやExcelファイルです。仕事でこれらのソフトを利用している方のもとには日常的にこれらのファイルが添付されたメールが届いていることと思いますが、以下の点をチェックした上で開くようにしてください。
差出人に心当たりがない
自分が誰なのか名乗っておらず、メールの文面に不自然なところがある
請求書、発注書などマクロウイルスの手口に使われやすい文言やファイル名である
何といっても、1番目の差出人に心当たりがないというのが最大のポイントです。請求書や発注書、その他にもビジネスの取引関係があるような相手から届くようなメールで差出人に心当たりがないのは不自然です。
WordやExcelファイルが添付されたメールの場合、この点を十分に意識した上で開くようにしましょう。先ほども述べたように、こうしたメールが届いても開かなければマクロウイルスに感染することはありません。
3-1.身に覚えのないメールは開かず捨てる
身に覚えのないメール、差出人が知らない人のメールというのは、そもそも不審な存在です。マクロウイルスだけでなくフィッシング詐欺などの手口に悪用されている場合もあるので、身の覚えのないメールは基本的に無視、添付ファイルがあっても開かず捨てるのが無難です。
本当に用事のある人からのメールであれば、仮に知らない差出人アドレスからのメールだということで捨ててしまったとしても、連絡がつかなければ本人から何らかのアクションがあるはずです。
3-2.特にExcelの添付ファイルがあるメールは要警戒
マクロウイルスの多くの事例に共通している点として、Office系ソフトの中でもExcelファイルに仕掛けられていることが多いのはひとつのポイントです。仕事上Excelファイルを受け取ることが多い方はなおさら、届いたExcelファイルを不用意に開くことなく「これって大丈夫?」と一度警戒する習慣を持つようにしてください。
3-3.不用意にマクロを有効化しない
以前のマクロウイルス流行の教訓もあって、現在のOffice系ソフトは手動で許可しない限りマクロが有効化されない初期設定になっています。これによって水際で感染を免れることもあるはずなので、特に理由がないのにマクロを有効化しないようにしましょう。
3-4.セキュリティソフトを導入、常に最新の状態を保つ
セキュリティソフトはマクロウイルスも監視対象としているので、多くの場合はメールが届いた時点で検知、削除します。しかしこれはセキュリティソフトを常にアップデートして最新の状態に保っているからこそ有効な対策となるので、最新の状態に保つことを忘れないようにしてください。
3-5.OSとOfficeを最新の状態に保つ
OSのアップデートを常に行って最新の状態に保つのは、あらゆるセキュリティにおいて有効な対策です。それに加えてマクロウイルスはOffice系ソフト上で動作するものなので、Officeのアップデートも忘れずに行っておきましょう。
3-6.古いセキュリティ情報にご用心
マクロウイルスの出現は、過去にもあったと述べてきました。そのため、ネット上にあるマクロウイルスに関する情報が今回のものとは限りません。
手口や仕組みは前回と変わりませんが、ランサムウェアとの連携など当然ながら近年のほうが被害が深刻化する可能性があります。この記事は2015年以降の再出現を踏まえた情報で構成していますが、前回の流行を受けた情報だと当てはまらない場合があるので、記事の作成時期にも注意してください。
4.まとめ
一度は下火になったものの再び出現したマクロウイルスについての解説をしてきました。かつての流行を知っている方にとっては「そういえば、そうだった」と思える部分も多かったと思いますが、今回の再出現で初めてマクロウイルスのことを知った若い世代の方にとっては新たな脅威に感じられたかもしれません。
マクロウイルスの基本をまとめると、以下の3点になります。
不審なメールであっても開かなければ、マクロを有効化しなければ感染しない
そのため、あの手この手でファイルを開かせてマクロを有効化させようとする
有効な対策を打っておけば感染のリスクは大幅に低減できる
この3点を意識した上で、この記事で解説した対策を講じておけば必要以上に恐れるものではありませんので、ご安心ください。