ベテラン秘書のさおり先輩は、
前職はエアライン勤務という経歴をお持ちの、
英語も堪能、飛行機にも詳しい
頼もしい先輩です。
当研究センターでも
年に数回、海外の研究者をお招きし
講演をしていただくことがあります。
この招へいに係る
航空券、宿泊の手配、
国内での移動、スケジュールの調整、
謝金、租税条約適用の手続きなどを
さおり先輩が一手に担っています。
名高い研究者の方とのメールのやりとりは、
非常に神経を使うものです。
しかもまったく面識がなく、
そのうえ英語で行うのです。
更に招へいはお一人に限ったことではないので、
複数名に対して、並行して調整をかける必要があります。
航空券ひとつをとっても、
エアラインの選定から、
時刻、座席、食事のご希望、
場合によっては、
ご家族同伴での来日や、
別のご用務と合体させたいという
ご要望が出ることもあります。
研究費というのは、
個々の裁量で使用できるものではなく
用途に厳格な制約があるため、
イレギュラーなケースは、
その都度、担当部門に確認しなければなりません。
そうすると、どんなに精査しても、
すべてが整うまでには
相当数のメールのやりとりが発生するわけです。
さおり先輩は、
その一つ一つに
迅速・的確・丁寧に対応していきます。
さて、いよいよ会議当日、
招へい研究者をお出迎えします。
研究所にはそもそも女性が少ないので、
そのせいもあるかもしれませんが、
到着された先生方は、
一目でさおり先輩をメールの主と見抜き、
満面の笑みでこうおっしゃいます。
「Nice to meet you, Saori !」
それはもう、
「はじめまして、さおりさん」
ではありません。
私には
「会えて嬉しいよ、さおり!」
「やっと会えたね、さおり!」
と聞こえます。
これまで何度もそのシーンを見て来ました。
それは周囲も思わず笑顔になる瞬間です。
世界を飛び回る先生方に、
「ここへ来て講演してよかった」
「また来てもいいな」
「また来たいな」
そう思っていただけるように、
今日もさおり先輩はがんばっています。
