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Secret Meeting for Secretaries

大学秘書として働く女性限定のコミュニティー

書店で平積みにされた本を買う時、
一番上にある本を選ぶ人に憧れます。


私は時々二番目も信用しきれなくて、
三番目を手に取ることさえあり、
そんな自分にあきれています。


潔癖と不潔のあいだ
どのあたりに自分がいて、
どのへんにいることが“正しい”のかは、
今もって謎です。






私にとってパリは特別な街です。
というのは、初めて一人で旅した場所だからです。


目的地を決めずに、
歩きたいだけ歩いて、
疲れたら休んで、
お腹がすいたら食べる。


美術館では、
大好きな絵の前で
何十分も座って過ごしました。


日本では頻繁に見る腕時計も、
パリではほとんど不要でした。


「○分のバスに乗る!」ではなくて、
「来たバスに乗ろう」という感じ。


こんな贅沢なことってあるでしょうか。


たとえ休日であっても、
日本で同じような過ごし方ができないのは
いったいどうしてでしょう。


さて、そんなパリの旅で
印象的だったことの一つに、
「パリの人の潔さ」ということがあります。


季節は冬。
道行く人はみんな厚手のコートを着ていました。
すれ違う人すれ違う人、雑誌から抜け出たようにおしゃれで、
堂々とした歩き方は、まるでショーモデルです。


カフェで休憩中、
少し離れた席の女性のコートが
椅子の背からずり落ちて、
床についているのが見えました。


コートは遠目にも高級そうに見えましたが、
カフェの床はそれほど清潔そうではありませんでした。


そういえば、
その旅で印象的だったことに、
「パリの道のゴミの多さ」というのもありました。


なぜこんなものが、と思わずにはいられないようなものが
道端に普通の顔をして転がっていたのです。
バナナの皮が落ちているのもよく見ましたが、
バナナの皮って、道に捨てたことあります?


話がそれましたが、
とにかくカフェの床も、
日本のそれに比べるとゴミが多かったのです。


それで、くだんの女性ですが、
連れの女性に「コートが落ちてるわよ」と指摘され、
特に驚くでもなく
「あら、本当」という感じでコートを椅子の背に戻し、
その後も何度も床にずり落ちては引き上げる
というのを繰り返していました。


またそれとは別に、
街のいたるところで、
石の階段に腰掛ける人を見かけました。
それもジーパンではなく、
艶やかな毛皮や、上質そうなウールのコートで。
地べたに。直接。


私だったら、ベンチどころか
電車の椅子にも座りたくない
と思うような素敵なコートで、


無造作に石段に腰掛けて、
楽しそうにおしゃべりをしているのです。


初めはびっくりしましたが、
すぐにうらやましくなりました。


パリの人がおしゃれなのは、
靴や洋服が高級だからなのではなく、
少しぐらい服が汚れたり、髪が乱れたりするのなんて気にせず
思い思いに、お喋りし、笑い、食べ、
共に過ごす人との時間を楽しんでいるからなのじゃないかなと思いました。


パリで本屋さんへ行く機会はありませんでしたが、
パリの人は、一番上の本を取って、
迷いなくレジへ向かうのではないか、
そんな気がします。


本を三番目から抜き取ったり、
腕時計をちらちら気にしながら
急ぎ足で駅に向かう私には、
パリの人の潔さ、大らかさは、
憧れの象徴です。


最後に、パリのゴミ事情についてですが、
道の端がゴミだらけだったのは
以前の話で、今は違うかもしれません。


それに私が旅行中も、
朝は除雪車のような車が
ゴミをかき集めてくれており、
きちんと清掃されていました。


これから初めてパリに行かれる方、

どうぞご安心ください。

そして存分にお楽しみください。