このイベントは新たな「国造り神話」である。
神話は統治の正当性の証明として必要とされる。
ヨーロッパに流入する難民は統治の正当性がどうであれ、国家の統治がなければ人類は生存できないことを証明している。
統治の正当性のない独裁者の消滅によって、国家も消滅し、それまで国家が独占していた暴力が解放された。
人間が人間を食べて生きていく事の制御が効かなくなっている地域がある。 シリア、リビア、etc.
統治の正当性がどうであれ、どんな統治であろうと国家が消滅するよりはましである。
よくみると、70年に集まった人たちはどうも正当性に問題のある人達が多い。
換言すると民主主義的統治の正当性を保持しない人達。
戦争は最終的に敵対国の価値観を覆すことだとするなら、民主主義的統治の正当性を有するか否かが戦争原因となり得る。
引き金は恐らく経済。
ある種経済制裁TPP、FTA etc.は ブロック経済を形成しうるのか?
€とは統治の正当性という問いを真逆から浸食する試みだ。
しかもそれは未だ統治の正当性が必要とされる時代に稼働し始めた。
今の問いは€を潰すか、統治の正当性を潰すかの問いである。
その問いが投げかけられている現場に難民が漂着する。
何という倒錯か?