目標たるもの | ~悪魔の人類滅亡計画~  by Demonade

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 人類滅亡計画の進行状況でも発表する事にしよう。

目標』、 英語で言えば 『objective』 というものは達成するために作るものである。

ときには 「労働災害ゼロ件」 なんていう、達成できる根拠が全くない 「目指す方向性」 だけを与えて 『目標』 と呼んでいる事もあるが、それはもはや厳密には 『目標』 ではない。 『理想水準』 とか呼ぶべきものだ。


そんなわけだから、当然のごとく 『目標』 は達成すべき成果が含まれていなければならない。 

それと同時に 『目標』 には、達成時期が含まれていないと、意味のないものになってしまう。 然るべき時期に、然るべき監督者が 「あの目標はどうなった?」 と問うて 「あ、これからやります。」 。  さらに然るべき後に 「今度こそ、やっただろうな!」 、「いつかはやります。」 となってしまう様なものはもはや 『目標』 ではないのである。

だから、 『目標』 は、 「~~に努めます」 「極力~~します」 「~~を目指します」 という形であってはならないのだ。



政権公約(マニフェスト)たるもの、当然 『目標』 の一種であるわけだけれども、約30時間前に麻生太郎が発表していた政権公約を聞いて、吾輩は驚いた。 ほとんどが 『目標』 の体をなしておらぬ。

「~~に取り組みます」 「~~を目指します」 というのがある。 後から 「取り組みましたが、残念ながら成果をもたらす事は出来ませんでした」 と言ってしまえる様にしてある。

「雇用状況を安定させます」 というのもある。 どういう状態になったならば、 「安定した」 というのかという事に全く言及していないので、これもなにもやらずに放置して、 「安定した」 の解釈を後から加えたり変更したりし放題である。 「~~を解消します」 というのもあったが、これも同じだ。 どういう状態になったら 「解消した」 と見るのかが全く示されておらぬ。

「マザーズハローワークを拡大します」 というのもあったが、どのくらい拡大するのかが示されていないので、これも 『目標』 のうちに入っていない。 いつまでに、何件増やすのか言及していて初めて目標なのである。 3年後までに1件も増やさずに、次の1年で2件増やすだけでも、目標達成になってしまうが、単に 「拡大する」 と聞いた者達は、 「少なくとも1年前後のうちに3割くらいは増やさないと、拡大したうちに入らない」 と考えているハズである。
(ちなみに、マザーズハローワークは厚生労働省によれば、今年の2月1日現在で全国に108カ所ある)


しまいには 「国民の可処分所得を平均100万円増やす事を目指します」 などと言ってしまっている。
「~~を目指します」 ではいけないというのも問題なのだが、国民の給料を決めるのは総理大臣ではなく社長なのである。 勝手な約束をするな!!。 税金が減っても可処分所得は増えるが、年間100万円も税金を払って居ない者はたくさん居るぞ。 他人頼みの政策をブチあげておいて、 『責任力』 とは、片腹痛い事この上なし。

テレビで記者会見中継を見た範囲での発言なので、この他に 『目標』 の体をなしている公約がないとは言わないが、聞いた範囲が全てこの調子であったからには、 「ほとんど」 がこの調子なのであろう。 こういう事であるから、国民は 「自民党は国民に何も約束するつもりがない」 と受け取った方が良さそうである。 民主党の公約には、たいてい達成水準と達成期限が明示されているぞ。

とてもわかりやすく例えれば、自民党の公約は 単に 「痩せます」 という体をなしていない目標 の様な状態なのである。 「いつまでに痩せるのか」 「何kg、あるいはどこが何cm痩せるのか」 が含まれていないので、「3年後に0.1kg痩せても、痩せたうち」 というのと同じ事になっているのだ。



尚、他党についてはチェックしていない。 読者がそれぞれでチェックして欲しい。
その政策は、「達成されたかどうかの判断が出来るほどに明確に述べられているか」、 「達成時期が明示されていて 「まだやらないのか」 という追求が可能になっているか」、 というのが判断ポイントだ。


これまで、自民党は 「選挙公約なんて10出したうち1達成すれば良いんだよ」 という態度であったし、 野党は 「公約を出しても、政権を取らなければ実現できなくても問題にならない」 という作り方が少なからず見られた。 政権交代が現実味を帯びている今回まで、その調子でやってはならないのである。



まったく、なっておらんビックリマーク



バカ者は、騙されるがよい。
では、また会おう。
フへへへへへヘヘヘヘヘ!


※8月3日、加筆修正