ニキビダニは、毛包虫とも呼ばれている0.2~0.3mm程の微細なダニの仲間で、毛穴の毛包組織に寄生しています。

ニキビダニは非常に小さいため、肉眼では見る事ができません。

大半の犬や猫の皮膚には存在していると言われており、古い角質や皮脂、分泌液などを栄養源にしながら生息しています。

人、犬、猫の皮膚には、それぞれが異なる種類のニキビダニが生息しており、直接接触する事などからうつる事はほとんど無いと言われています。

感染経路の大半は、授乳などの接触によって起こる母子感染と言われています。

ニキビダニは、ニキビを作る直接的な原因ではなく、余分な皮脂や角質を捕食してくれる存在で、犬や猫と共生する役割があると言われています。

しかし、毛穴に皮脂や角質が過剰に多く溜まっていたり、病気やストレスなどから免疫力が低下すると、ニキビダニが増殖しやすくなり、その死骸や排泄物が大量に発生するため、毛穴の毛包組織に炎症を引き起こす事があります。

そして、炎症が生じた組織に細菌が感染しやすくなるため、ニキビなどの湿疹が化膿するなどして悪化する原因になると言われています。