『咎人の歌』

北の地を襲った悲劇に   全てを奪われても
故郷を想い続ける人々がいる
南の海を汚されて  森を蹂躙されて
尊厳をも潰されそうな人々がいる

夜の闇に今も、怯えて眠れない
朝陽を恨んでしまいそうだ

そんな人々の傍らを今も、
金の塊で出来た  怪物が  横たわっている

こんな現実に取り囲まれて、そんな中で
『美しい国』は  どこへ向かうんだろう
虚飾された  夢と希望を押し付けられ
銃を構えた『平和』が  行進してくる

耳を塞がれて  目を隠されて
言葉も失ってしまいそうだ

明日に見放されて  昨日に見棄てられて
僕らは  子供たちに  何を残せるんだろう?

いつか  心を溢れだす真実が
僕らを  咎人へと  変えてゆくだろう

叫び続ける心が  軋み続ける言葉が
僕らの罪を暴き出すだろう

心を見放すな  真実を見棄てるな
咎人と  呼ばれようと

作詞・作曲/野楽亭

おおよそ競馬とは関係なく。


7月11日。この日までに作ろう、と思った歌。

誰かに忖度して歌を作ろう、歌おう、なんて、
とてもじゃないが、考えられない。

愚国礼讚、なんて、絶対しない。