「相棒 Season13」第12話を観ました。

ある朝、都内の公園で男性の遺体が発見された。その男性はホームレスかと思われたが、右京の捜査でとある私立大学の教授であることが判明する。教授は虫の研究を専門としていたが、余りに強いこだわりを持つことから周囲からは「変わり者」と見られていたという。
右京と甲斐は、彼が生前に言っていた「道しるべ」という言葉を手掛かりに事件の真相を探り始める。

『彼が遺した道しるべ』

今回は、一人の「変わり者」の大学教授の死を巡る物語。一人の研究者・学者としての確固たる信念を持っていた彼は、しかしそれ故に「変わり者」と見られていた。
そんな彼が遺した変わった「道しるべ」が事件の真相を解き明かす謎につながって…というのが今回のストーリー。
今回取り上げられた大学の「2018年問題」…すみません、私全く知りませんでした。ネットの記事でもいいからニュース見直して来よう…。

また、今回の話の中では「知識」もテーマとなっており、「異なる分野の知識を知ることで道しるべを得る」という展開はとても面白かったです。
今回出て来た夏目漱石の「月がきれいですね」は有名な話ですね(ついでに、二葉亭四迷がロシア語の「愛してる」を訳すときに「死んでもいいわ」と訳した話もセットで有名だったりします)。伝説と言われるこの話が実は現実にあったものだった…というのはこのドラマでの創作ですが、これがストーリーの最後のカギになるというのはなかなか面白かったです。
過去の映像と現在の映像をシンクロさせる演出、ラストの無言で去っていく3人、亡き教授と重なったミツオの姿も印象的でした。

次回は相棒お馴染みの「点と線がつながる」話。茨城で起きた殺人事件と東京で起きた殺人事件が一組の男女の存在によって繋がっていく、という物語です。
物語のカギを握るのは、今は落ちぶれた元歌手の男と彼のファンだった女性。サブタイトル「人生最良の日」は、その元歌手のヒット曲のタイトルでもあるようです。この二人は事件にどんなふうに関わってくるのか…次回も楽しみです。