製作中止になった「パンドラ-テルム・ドレサージュの輪の中で-」の体験版から分かる情報をまとめてみました。

-1.登場人物-
1.メメ
・本作の主人公
・館に来る前の過去の記憶を失っている
・「外の世界から館にいざなわれた」「自分はロザージュと親友同士だった」と思っている
・ロザージュと一緒に館から脱出することを望んでいる
・7人のパンドラの娘の中で、唯一名前の英字表記にハイフンが入っている
・メメのローマ字表記「Meme」は遺伝子学者リチャード・ドーキンスが提唱した概念「ミーム」(「情報」の意)のつづりと同じ。
2.ロザージュ
・メメが自分の親友だったと思っている少女
・メメに対しては心を閉ざしている
・かつてはアメリと親友同士だったが、アメリが失踪してから他人に心を閉ざしがちになった。
・また、アメリの失踪後は殖物を食べなくなっている
・現在はテスタロッサと一緒にいることが多い
・「ロザージュ」はフランス語で「シャクナゲ」の意
3.ラフィーネ
・タブーを破ろうとしている少女の一人
・クールな性格で、早く大人になりたいと望んでいる
・クローディアに対しては反抗的で、それ故にプランタジネットとは不仲
・「ラフィーネ」はフランス語で「洗練された」の意
4.テスタロッサ
・7人のパンドラの娘の中で一番外見的にも精神的にも幼い少女
・不思議な言い回しで喋る、所謂「不思議ちゃん」
・ロザージュと一緒にいることが多い
・「テスタロッサ」はイタリア語で「赤い頭」の意。ただしテスタロッサの髪は淡い緑色で赤毛ではない。
5.ブラックリリー
・タブーを破ろうとしている少女の一人
・7人のパンドラの娘の中で唯一眼鏡をかけている
・レナードと親友同士で、レナードと行動を共にしている
・「ブラックリリー」は「クロユリ」という花の英語名。
6.レナード
・ブラックリリーの親友の少女
・7人のパンドラの娘の中で唯一声が低い
・公式サイトの紹介文によると「性別上ありえない器官」が体にあるらしいが…?
・また、「レナード」という名前は「男性の名前」である(英語表記では「Leonard」)。
7.プランタジネット
・管理者に忠誠を誓う少女
・慇懃な話し方をする
・恐らく本作のキーパーソンの一人
・元は長髪だったが、ある事件でクローディアに髪を短く切られて現在のボブカットになったらしい
・「身」に関するある秘密を知っている
・「プランタジネット」は英語で「エニシダ」の意。
8.クローディア
・館の「管理者」と呼ばれる人物
・館の住人の中で唯一の大人
・白髪の女性で、年齢は不明
・「クローディア」はヨーロッパ系の女性名。
関連性あり?…映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」には、幼い少女の姿をした「クローディア」という名の吸血鬼が登場する。彼女は元は人間だったが、吸血鬼化した主人公ルイに血を吸われて自らも吸血鬼化し、それによって永遠に子供のままとなった(=永遠に少女のまま大人になれなくなった)。
9.アメリ
・メメがやってくる前に館に住んでいたパンドラの娘
・ロザージュと仲が良かったが、2年前に突如失踪した
―――
2.考察
その1.殖物(ショクブツ)
・館のあちこちにいる植物のようなもの
・動かないものと根や茎を足代わりにして動くものとがいる
・パンドラの娘の食糧でもあり、ほとんどの物は生で食べられる
(以下ネタバレ)
・体験版終盤のロザージュの台詞の中で、「パンドラの娘は殖物を食べることで記憶を封じられている」事が示唆されている
その2.身(ミ)
・殖物が変異して生まれる怪物
・人型のものや古代生物型などいろいろな種類がある。中には巨大なものもある
・作中で姿が登場している身の中には、「人間の女性」にも見えるパーツを持った者がいる
(以下ネタバレ)
・身の体内には「身の『実』」と呼ばれる赤い宝石のような器官がある。この器官は食べることができる。
・プランタジネット曰く、「オトコになりそこねた存在」
・身が現れるのは双樹庭という中庭。オープニングテーマの歌詞の中には
「双樹庭 あの子が繁殖してる」
という一文がある。