「終わりとはじまりの年」

「ジョジョの奇妙な冒険」第3部の舞台となった1987年、および後年の作品で第3部の時代とされる1989年についてちょっと考えてみたのですが、この二つの年は色々な変化が起きた年でもあるんですよね。

例えば1987年。これはいろいろなことが「始まった」年でもあります。
3月17日にはアサヒのビール「スーパードライ」が、1987年4月21日には花王の洗剤「アタック」が販売開始され、そして1987年12月18日には「ファイナルファンタジー」の第1作が発売されました。
音楽の部門では1987年1月に聖飢魔Ⅱのギタリスト・ジェイル大橋代官が脱退し、翌月の2月に最終構成員となるSgt.ルーク篁III世参謀が加入しています。

続いて1989年。こちらはいろいろなことが「終わった」年であります。
その最たる例が1989年1月7日の昭和天皇崩御。この日のうちに新しい年号「平成」が定められ(この時の小渕恵三氏の姿は有名ですね)、翌日1月8日からは年号が「昭和」から「平成」に改められました。
6月24日には歌手の美空ひばりさんが逝去、9月28日には「ザ・ベストテン」の最終回、11月10日にはベルリンの壁崩壊、12月3日には冷戦終結と様々な出来事がありました。
余談ですが、聖飢魔Ⅱが紅白歌合戦に出場したのもこの年です。

このように、第3部の時代になった年は様々な「変化」が起こった年だと言えます。
第3部も「ジョジョ」の長い物語の中で大きな転換点になった物語なので、色々な変化が起きた年を大きな転換点となる物語の舞台にしたのは偶然なのだろうか…と深読みしています。