カンボジア “ロリュオス遺跡群・ロレイ”・・
“ロレイ”は、ロリュオス遺跡群の中でも最も北側に位置する遺跡で、
プリア・コーやバコンを建立したインドラヴァルマン1世と祖先を祀る為に、
息子であるヤショーヴァルマン1世が、893年に創建した寺院です。
建立当時は、インドラヴァルマン1世が造営した大貯水池(インドラタターカ)の
中央の島の上に建てられていたそうですが、今は、貯水池はありません;;
ちなみに、寺院手前に階段があったのですが、
そこが、船着場だったそうです。。。(後から説明もらったので写真は取り損ねました;;)
貯水池の中央の島にある寺院は、
世界の海に囲まれた、神々がすむ聖域である須弥山を象徴しているそうです。
クメール王朝の歴代の王たちは、須弥山を象徴する壮大な宇宙観を
寺院建設で表現することが慣習となっていったそうで、
このロレイは、アンコール地域の東西バライにあるメボン寺院の原型になった
重要な寺院でもあるそうです。
祠堂・・
4基の祠堂が、田の字状に配されていますが、
レンガ造りのため、大きく崩れてしまっている祠堂もあります。
修復というより、ただ崩れを支えているだけの感じもありました・・^^;
リンガ・・
4基の祠堂の間には、水を流すための溝が十字に備えられていて、
交差する中央に、リンガが置かれています。
リンガに聖水を注ぐと四方に流れる仕組みになって、
この仕組みは、豊富な水を願う儀式で使われると共に、
クメール王朝の治水技術を誇示する目的があったとのことでした・・^^b
彫像・・
四基のうち南側の二基は大きく崩壊してますが、北側の二基は保たれており、
ドヴァラパーラ(金剛力士)やデバター(女神)などの彫刻も綺麗に残ってます^^b
碑文・・
内部壁面には、創建時の碑文が非常に綺麗に残っています。
サンスクリット語とのことですが、なんのことが書かれているかは??です・・
ロリュオス遺跡群は、アンコールワットの様な華やかさは無いものの、
厳かながら和やかな雰囲気を感じられる遺跡群でした・・^^♪
次回は、
“バンテアイ・グディ” へ、、、