悪い空想を考えてしまっている。拙者の次に、もう一人兄弟がいて流産したが女の子だったと聞いている。あの家に3番目の子供がいたら、果たしてどんな人になっていたのか。家族関係はどのように変化していたのか、色々悪い空想に囚われてしまう。

 公立高校や高等教育機関に入れたとは思えず、かと言って私学の高校に入学出来るだけの資金が家にはない。それだけでも悲惨な人生だと思えるし、良い人格を持てたようにも思えない。母親に似て、育ちの悪い女になって、遊びまくってアバズレにでもなっていたのではないかと想像してしまう。そうすると、家族関係も歪んでしまうから、拙者も無事では済んでいなかっただろう。今より、もっと最悪な人生だったのではないかと想像してしまう。

 悪い思い出が一杯あって、押しつぶされそうになってくる。だからこそ、何十万円もの万馬券を一杯的中させて、歓喜の雄叫びを爆発させて、くだらない妄想を吹き飛ばしていく必要がある。

 婆や親に会えば顔面を殴打し、蹴とばしてくれるわ。あいつらの墓なんぞ知ったことか。