ヴィクトリアマイルは、当てられなかったが3連単万馬券にあと一歩のところまで肉薄していた。わずかな心配りや細心の注意が必要だった。穴馬6頭⇒準本命3頭⇒本命2頭の馬券構成で2着馬の4番人気が抜けていた。2・3・4番人気の準本命の4番人気を6番人気に書き直したのが仇になってしまった。

 3連単馬券を狙う時は、そういう間違いが多くなってしまうものだ。この券種では、点数を惜しんではいけないのだ。余分に増やす事くらいしないといけない。己の意志と考え方を自覚して、これはこうだと強く思わなければいけない。ふらふらしてんじゃね~よ。どのレースだったか、3連単の構成で3連複を買っておけと反省している。

 10番人気以下が連体した後に、何故来たのか、何故来なかったのかと何時も困惑される人が多い。14番人気・テンハッピーローズの前走・前々走の惜しい走りに気がついて馬券を買った人がいた。しかし、単勝とか馬連が精一杯で、中々3連系馬券は思いつきもしない。穴狙いはいいのだが、何時もそういう細かい分析を行うのは苦労が多く、そもそも成功の確率は高くないだろう。当てられたのは偶然に過ぎない。また、最初から無理だと諦めて手を出さない人の方が多いだろうと思う。それでも馬券として成立している。

 3連単をどこか遠くの縁の無い別世界の話と感じる人が多いのだろうと思う。

 後から新聞を見たら、元騎手のT氏が2-4番人気の6-2馬番、マスクトディーヴァ・フィアスブライドを3連系馬券の軸にしていた。能力値や実績から考えてする予想では、そうなるのだろうと思える。何が足りないのかと言うと、足りていないものはない。事前予想で出来る精一杯の事をされておられると思う。

 ただ、レースが進行していくと、その時点で生じる変化は事前には分からない。

14番人気・テンハッピーローズの前走1600mのタイムは1334で前走に限って言えばメンバー中4位の能力だった。しかし、それが何故1着に来るのかというのは問題なのだ。ここに大きな誤謬があると提起する。15頭立てという多頭数で、どの人気馬であれ必ず1着になるなどという事は言い切れないものがある。定まっているのは、ワイドでしか確実性が無いという事である。1・2番人気が1-2着になる等は断定できない事だ。むしろ1-3着や2-3着の方が現実的である。だとすれば、下位人気馬が1着に飛び込んで来るのは容易に想像できる。タイムや実績は、残念ながら関係が薄いと言える。

 拙者が考えていたのは、京都・東京の東西の競馬と、これまでの競馬との比較だった。東京10レースは8-10-3番人気、京都10レースは12―5-1番人気で荒れたのである。ここで、問題になるのは続けて荒れるかどうかという事である。これまでの競馬開催の現実を見れば、まず11レースは共に荒れるだろうと思えた。競馬が荒れる時は連続して荒れるのだ。それを能力値だけの予想ですると、1着に能力値のある馬を持って来てしまう。

 案のじょう、京都11レースは4-1-13番人気で荒れてしまう。これは予想していなかったが、これも拙者が今進めているロジックの範疇に入っている馬券だった。考えている通りに来ているのである。

 京都がそうだったので、東京も荒れると考えた。まず東京の1~10レースが、本命傾向ばかりで落ち着いた流れの競馬であった。その分だけメーンレースで荒れると言う事が言えるのである。

 その日その時に即座に小さな成果を求めていない。時間はかかってもいいから、大きな成果をやがて生み出してみたいと思う。