認知症 画像診断 介護始まり
認知症介護は、認知症と診断されることから始まります。当のご本人も、ご家族もなかなか認知症と認めたくないものです。
子供さんたちは「自分の親に限って、認知症になるわけない」と親が認知症かなと思っていても認めたくないものです。
認知症かそうでないかの診断方法の一つに、長谷川式認知症スケールがあります。これは、一つの記憶力テストですので一つの目安しかなりません。
レビー小体型認知症の母は、何回長谷川式認知症スケールを試しても、採点の得点が高かったです。
そこで主治医になられた方は、脳の画像診断しましょうと提案されました。脳の中身を画像でとらえることによって、診断されようとしたのです。
上のような母のMRIの画像を見た時のことは、今でも忘れません。
「残念ながら、お母さまは認知症ですね」
「どこで、わかるのですか?」
「おかあさまの脳の海馬が、かなり萎縮しています」
母の脳のMRI画像が、科学的に認知症であると告げているのです。ようやく私も母が認知症であると認めた時でもあります。
認知症の画像診断で介護が、スタートしたわけです。
「認知症になってもおかあさまであることに、変わりはありません。これから、お母さまらしく暮らせる方法を一緒に考えましょう」
認知症介護している時に、この主治医の言葉をいつも思い出していました。