こんにちは
今日から3回に分けて
皮膚の構造についてお話ししたいと思います
さて、皮膚は3つの層になっているのはご存知だと思います
上から
表皮 真皮 皮下組織
ですね
今日は
この中で、外界と生体の境目である表皮について
です
表皮は1番外側にあるので
アレルゲンや紫外線、汚れ、物理的な刺激などから私たちの身体を守ってくれています
ありがたいですねありがとー
そして
表皮はさらに4つの層に分かれています
一番下から
基底層 有棘層(ゆうきょくそう) 顆粒層(かりゅうそう) 角質層
という構成になっています
この基底層の部分が、細胞を作る工場の働きをしていて
その細胞が上へ上へあがっていきます
顆粒層の部分までは生きている細胞ですが
角質層からは細胞は死んでいます
バリア機能としての働きをしているのが、この死んだ細胞の部分である
角質層になります
凄いですよね
死んだ細胞が、ガチっと固いバリアを作って
外からの刺激から身体を守っているんです
この基底層から角質層までの細胞の流れ、最終的にはフケとして剥がれる
この一連の流れを
ターンオーバーと言います
ヒトではこのターンオーバーの期間が約28日間
イヌやネコは約21日間
です
このターンオーバーが何らかの原因により、期間が短くなりバランスが乱れると
肌の状態が悪くなります
それは
加齢だったり、食生活、不規則な生活、内分泌疾患などなど
ヒトもイヌネコも同じです
イヌの話ですが
例えば脂漏症の子は、このターンオーバーが3~7日間と言われています
全く正常な働きが出来ておらず、肌の状態が悪くベトベトしフケが過剰の状態になります
では、どうしたらいいのか
肌だけの問題なら、スキンケアでかなり改善することができます
それは、正しいシャンプーの方法や保湿
あとは過度なブラッシングや偏った食事などがあれば見直す必要があります
内分泌疾患が原因の場合は
お薬とスキンケアを両方行うことで、改善すると思います
内分泌疾患ってどうやったら分かるのかというと
血液検査で分かります
7歳以上で、最近なんだか肌の状態が悪いなぁと思ったら
一度、動物病院へ相談に行かれると良いと思います
もちろん内分泌疾患だけではなく、他の疾患でも肌の状態は悪くなります
年だからなぁとか、まぁ大丈夫でしょうっと思っていると
大変なことになることもあるので
そのままにせず、何か小さいことでも気になることがあれば
かかりつけの獣医さんに相談することを本当にお勧めします
明日も明後日も、
皆さんの大事なワンちゃんネコちゃんが元気でいてくれますように
では、次回は真皮についてお話ししたいと思います