PGTH式速記法講義録11…「○ー○ン(○イ○ン)」の書き方 | 個人用途の新速記法 EPSEMS(エプセムズ)

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PGTH式速記法講義録11

 …「○ー○ン(○イ○ン)」の書き方








 今回は、前々回の10月23日の記事「PGTH式速記法講義録9」における「○ン○ン」の書き方に少し似ていますが、「〇ー○ン(○イ○ン)」という書き方の説明と例示をしたいと思います。




 書き方としては、画像1枚目の最初にも示しましたが、前々回の「〇ン〇ン」との違いが分かるように、以下の①②でも述べておきたいと思います。



「〇ン〇ン」 (=前々回の内容)

 → 前字尾から後字頭が1~2ミリほど「突き出す」形で書く


〇ー〇ン(○イ○ン)」 (=今回の内容)

 → 前字尾より1~2ミリ戻った部分に後字頭を接触させる




 画像1枚目の【長線がらみ】の部分などでは、今回の「接触」の書き方以外にも、以前取り上げた「逆記法」を「長線」と併用して書く書き方があります。


 初めのうちは多少混乱するかもしれませんが、「こんなふうに書き分けることができるのか」というぐらいに、気軽な気持ちでざっとご覧ください。


 また、画像2枚目の【ア列がらみ】の部分では「○ー○ン=○イ○ン」ということで、例示にあるとおり、例えば「回転=〇イ〇ン」の書き方の最初の方と「カーテン=〇ー〇ン」とは同じ書き方になります。


 「泰山(たいざん)=○イ○ン」と「ターザン=○ー○ン」の対比も同様です。




 画像3枚目の【ウ、オ、ユ、ヨがらみ】も画像1枚目の【長線がらみ】と同じですが、あえて分けて記載しました。




 加えて画像3枚目の【同方向直線同士がらみ】では前字と後字を「平行」に書きます。


 これは、今回の書き方(上記②)が適用できないため、このように例外として「平行」に並べて処理しますが、並べる側は「~ツの位置(左上)と反対側」です。




 なお、今回の書き方の説明としては最後になりますが、画像3枚目の【ウイ列+〇ン(ウ列長音+〇ン)】は「ウイ列がらみ」ということで、これもあえて分けて記載しました。


 これは主に、音読み漢字の「ウイ列(スイ、ズイ、ツイ、ルイ」などに関連したものとなります。


 例示にもあるとおり、「推薦=数千」といったように、同じ書き方で読み分けるものが出てきます。




 このように「同じ書き方で違う語を読み分ける書き方全般」を「同記法」と呼ぶこともできますが、この同記法で処理しても、大抵の場合は「前後の文脈等」で読み分けられます。


 まれに判読ミスも有り得ますが、どんどん大胆に使えそうなものは使っていき、「あっ、これはまずいな!」という場面も経験しつつ体得していくしかありません。




 最後に、今回の書き方の大ざっぱなまとめとして、以下の③④に箇条書きしておきたいと思います。



あくまでも原則は上記②の書き方


同方向の直線同士は「平行」に並べる




 以上、いろいろと述べましたが、結局は上記の③④に集約されます


 とはいえ、今回の「○ー○ン(○イ○ン)」に相当する語が出てきても、前回までの普通の書き方で書いても、もちろん一向に構いません。




 今回のような書き方は、ある程度の慣れ、反復練習が必要かもしれませんし、自分自身がとっさに書いて出てきた書き方が自分で読めさえすれば、それこそが「正解」なのです。


 あくまでも「理論、理屈」を一応理解した上で、「気軽に使えそうなもの」や「あっ、この言葉はよく出てくるし、この書き方だと便利でいいな!」と思えるものから取り入れるようにしていく、そんな構えでもいいのではないでしょうか。


 「よく出てくる言葉」に相当する「便利な書き方」は、その多くが、見ているうちに、また使っていくうちに、その速記文字が自分の右脳の中に刻まれた「形」のようなものとして、次第に、そして自然に定着していくものです。


 「案ずるより産むが易し」です。




 速記法というものは、一つ一つの理論、理屈を消化し、少しずつでも続けていくことで、おのずから自分の手足のように操れるようになるものなのです。


 「普通文字を書いた場合よりも明らかに便利な状態」の入り口にまで差し掛かったならば、きっと止められなくなるはずです。


 そんな日が早く皆さんに到来するよう、期待し、願っております。









↓ 3-1 枚目
1  ○ー○ン(○イ○ン)の書き方



↓ 3-2 枚目
2  ○ー○ン(○イ○ン)の書き方



↓ 3-3 枚目
3  ○ー○ン(○イ○ン)の書き方


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↓ 以下は、2015年9月19日~11月5日にわたって取り上げた「PGTH式速記法講義録」(1~14)の記事タイトルの一覧です。


 

PGTH式速記法講義録…全4ページ「わずか45文字+10ほどの簡単なルール」で使える決定版 http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12074689910.html

 

PGTH式速記法講義録…句読点等、連続濁音、シ音 http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12075352980.html

 

PGTH式速記法講義録…長線文字、二重長音、外来音の書き方、主な短縮文字 http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12076788961.html

 

PGTH式速記法講義録…応用例(主な形容詞の便利な書き方等) http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12079294151.html

 

PGTH式速記法講義録…短文サンプル http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12079510656.html

 

PGTH式速記法講義録…走り書きメモ http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12079725376.html

 

PGTH式速記法講義録…「逆記法」(ぎゃっきほう)について http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12081687859.html

 

PGTH式速記法講義録…「~て、~で」の書き方 http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12083483894.html

 

PGTH式速記法講義録…「〇ン〇ン」の書き方 http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12087456728.html

 

PGTH式速記法講義録10…「救って、~くださった、~なかった、開かれた」の書き方 http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12088282778.html

 

PGTH式速記法講義録11…「○ー○ン(○イ○ン)」の書き方 http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12088937589.html

 

PGTH式速記法講義録12…文例 “ 辺野古工事着手に沖縄反発 ” http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12089772920.html

 

PGTH式速記法講義録13…文例 “ 神様のポケット ” http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12090330014.html

 

PGTH式速記法講義録14…「ございます、もらう、ダッシュ」の書き方 http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-12092141972.html






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