小さな目撃者
ここ数十年はテレ東の昼のロードショーの常連みたいな感じになっている「小さな目撃者 」。昨日も再放送されていたのですかさず録画予約していました。
1971年の映画ですが、はじめて観たのは多分、10年か15年前の昼のロードショーか深夜映画だと思う。
ストーリーは地中海のある島国を訪問した大統領が暗殺され、それを目撃していた少年が暗殺犯に追われるという話。マルタ島かどこかの、旧英国領かフランス領を意識した架空の島国っぽい。最初見た時は警官の服装からして南米の軍事政権の国かと思ってたんですが、違いましたw
少年は虚言癖があって、犯人が警察官だと言っても周囲は誰も信じてくれない。しかし犯行を目撃された警察官は少年を付け狙いはじめます。警察官という立場を利用して、着々を追い詰めるというわけです。
少年は警察官全員が信じられず、所在確認のために自宅を訪れた別の警察官に怯えて家を飛び出して、友だちの家へ。そして友だちに警察に行って大統領を殺したのは警察官だと伝えてくれと頼みます。
友だちは警察に行くものの、警察署長は当然信じてくれず友だちを家に帰すように部下に伝えるのだけど、その時にやってきた警察官が犯人グループ。間が悪いっすね。当然、知りすぎた友だちとその父は犯人によって射殺されます。
犯人グループは現場に駆けつけた陸軍の兵士たちをどうにかやり過ごして、少年とその家族を追い詰めます。
この物語は大統領暗殺とかそういうのは関係なく、虚言癖のある少年が不条理な暴力に追われて、その巻き添えを食らって関係の無い市井の人々が殺されてしまうという無残さが際立っている気がします。
しかも、事件の真相は大統領暗殺ではなく、大統領訪問の警備を担当していたガレリア警部に私怨を抱く部下が、オープンカーに添乗していた警部を狙撃しようとして失敗して大統領を殺してしまったという、これもまたとばっちりですw この映画ではとにかく、大統領から通りがかりのトラック運転手までとばっちりを受けて殺されてしまう人がターミネーター並みに多過ぎなのです。
ことの真相を知ったガレリア警部は少年を保護し、部下を逮捕するべく出動。そして、犯人は少年と姉、祖父、通りがかりの青年を追い詰めるものの、反撃にあい結局は死にます。
少年役にはこれまた昼のロードショーの常連作である「小さな恋のメロディ」で主役を張ったマーク・レスター、その少年を暖かく見守る灯台守の元軍人の祖父にはライオネル・ジェフリーズ、姉役にはスーザン・ジョージと当時のスターが出ていますが、やはり味を出しているのが祖父でしょう。彼の軍人としての経験と知識が孫たちを救うことになります。
一見意地悪そうな叔母も行方知れずとなった少年の安否を気遣うシーン(この後に殺されてしまう)とか、細かいキャラ設定を作りこんでるのがいいですね。
ちなみにガレリア警部は悪人顔なので、途中から観たら彼こそが事件の黒幕なのかと思ってしまいますw 最初から見れば分かるのですが、職務に忠実な堅実な、堅物な軍人といったところです。
あまりに職務に忠実なため部下を信じず、そしてかつて犯罪を犯した部下の義理の兄を射殺したことがきっかけでその部下に恨まれるという、性格で損をしている感じですね(;´Д`)。