パロスの剣 | かっこいいチョッキ

パロスの剣

 栗本薫氏逝去のニュースを聞いて、日本SF作家の第二陣といわれる人たちも鬼籍に入られてしまう時代になったかと感慨に耽っていた、どうも僕です。


 僕は栗本薫作品とは全く縁がなくて、有名どころのグイン・サーガとか魔界水滸伝とか全く読んでなかったんですよ。長すぎても駄目だってことで敬遠していたのかも知れない。


 それで唯一読んだことのある栗本作品が「パロスの剣」。古本で安く売ってたのを買ったんだと思う。しかも買ってから数年は寝かせてて、たまたま他に読むものがなくて読んだんだよね。一冊完結しているという理由で買ったのかも知れない。とにかく買った経緯はよく覚えてないのです。


 そしたらストーリーが男勝りのお姫様が、婚約者を探すために武術大会を開いて自分を負かした男の妻になろうぞ、という、どっかで聞いたことのあるストーリーとキャラ設定なのです。

 ちなみにパロスの剣は1987~89年頃の作品で元々は漫画原作だった? のを小説にしていたのだと思う。でしかもグイン・サーガとも世界観が同じらしいんですよね。漫画版を描いていたのはいがらしゆみこ氏。文庫版の表紙も手がけています。

 僕はそういう予備知識もなく買って、読んでブッ飛んだ覚えがあります。ウホッ、何コレみたいな。


 それはともかく、そのどっかで聞いたことのあるキャラ設定は、パロス王国王女に、幼馴染みで乳兄弟の側仕え、王女に憧れる洗濯女の三人がメインで隣国の強国とパロス王国の間の陰謀とかそういう物語だったと思う。途中、一途な洗濯女が悪党どもの手にかかってしまうというハードな展開も交えつつストーリーが進んでいったと思います。そういうしょーもないとこだけは覚えてんのなw


 で、パロスの剣を読んで思ったのは、多分、久美沙織はこれを参考にDQIVの第二章を書いたんじゃねーかなっていう確信だったりするんですよね。ストーリーそのものは全然違うけど、乳兄弟とかそういう設定とか、ちょっとレズっぽかったりする辺りは似てるかなぁとか。


 男勝りの姫とその側仕えなんてのは、手を変え品を変えみたいな感じの、手垢がついてる程使い古された設定ではあるわけでアリーナ姫とかパロスの剣だけが、ってわけではないのですけども。

 今思うとパロスの剣も一冊だけで終わってなくて、続編があるような終わり方だったので、栗本氏ももしかするとそういうのを考えていたのかなぁ、と。最後に栗本氏のご冥福をお祈りします。