最近、本棚の整理をすることが多いので古い本がいろいろ出てきて面白い。

 学生時代、科学・化学ともに苦手だった。数学は嫌いじゃなかったがそのせいで理数系に進もうとは全く考えなかった。二十歳を過ぎる頃、“サイバーパンク”というジャンルが流行って…といっても世間的にはポピュラーじゃなかったが独特の世界観にハマった。

 ここで問題発生。

 ウイリアム・ギブスン、グレッグ・ベア、ブルース・スターリング…そのあたりは読んでみたが、近未来を舞台にしたこれらの作品を熟読するにあたっての科学の壁は、当時まだ崩壊して間もない“ベルリンの壁”より高く、厚かった。そんなこんなで、数冊手をつけただけで私の中の“サイバーパンク・ブーム”は終わった。それも今となっては、かなりの年月が経ってしまったので、実はこれらのストーリーがごちゃまぜになってしまい、復習しないとどれがどういうオチだったかはっきり覚えてない…というお粗末さ。フィリップ・K・ディックだけは少し古いからか、その後もたいそう気に入っていたが。

 そんな私が少しだけ科学に興味を持ったきっかけが、'91年頃にフジテレビでオンエアーされていた“アインシュタインTV”。ちょうど『ニューロマンサー』(W.ギブスン)あたりを読んでいて、脳の構造とかそのあたりに疑問と興味を持っていたところにたまたまそういう特集だったのでかじりついてみてしまったんだと思う。
 普段まったくご縁のない『サイエンス』とか『ネイチャー』などからの引用や、学生の時に先生が黒板に書いて説明してくれていたと思われる構造図などを解り易く噛み砕いてCGで解説してくれる深夜番組。このおかげでエントロピーだのアドレナリンだのドーパミンなどという横文字単語が。科学嫌いの私にもすんなり入ってくるようになった。

 この番組が本になったもの双葉社から出ていた。
全部で5~6冊あったように思うが、そのうち2冊しか手元にはないのが残念。どちらも古本屋で見つけたのだが、今は廃刊になっているんだと思う。新書サイズでお手軽なのだが、TVと違ってモノクロなのが残念。時々開いてみると若い頃の新鮮な感覚が蘇ってくるのが不思議。唯一パソコンとかインターネットがそちらの分野かもしれないけれど、そういえば科学だのなんだのって歳を重ねていくとだんだん縁がなくなってくるものだなぁ。

なんといっても、各巻のタイトルのセンスがナイス。

 「そして人間は神になれるか」
 
なんてタイトルの本があったら、一体、何が書いてあるんだろう?
…ってそそられませんか? 私だけかしら?

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